キミガシネ？...嫌に決まってんじゃん。2 (ページ43)

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己に忠実なだけですが。ページ43

ケイジ「やあ、ユキヤ君。遅かったね。」

『いやぁ、ソウさんと話してました。』

温泉に着く。

ささーっと服を脱ぎ温泉に繋がる扉を開け中に入れば、相変わらずニヤニヤ面のケイジさんが体を流していた。

俺もその隣に座り体を洗う。

ケイジ「ソウと？」

『まぁ9.8割がた織の話なんすけど。』

ケイジ「あぁなるほどね。過保護だなぁユキヤ君。」

『…………過保護かぁ？？？』

そんなつもりは毛頭ないんだがなぁ……。

なんて言えば、だいぶ過保護だよ自覚しなと笑われる始末。

体も洗い終わったので早速湯船に浸かれば、久々の風呂は大変心地よく、なんだか疲れが取れていく気がした。

いやぁ…極楽極楽。

ケイジ「ところで、隣は女湯なわけだけど、そこんところどうなんだい？」

『警察としてどうなんすかその発言。』

だいぶ問題発言だと思うが、おそらく、ケイジさんは俺が動揺するのが見たいのだろう。

まぁそりゃあ気持ちは分からなくはない。俺がその立場なら同じことを聞く自信がある。

……しかし、彼の誤算があるとすれば、昨日の告白により、俺がもうその手の話題で動揺する俺ではないということを知らないことだ。

どやぁ。

『まぁ、正直言えばめちゃくちゃ気になりますね。』

ケイジ「本当に正直だねおまわりさんびっくりしたんだけど。」

ソウ「ユキヤ君本当に素直になったね。」

『何言ってんすか。いくら頭がいいと言っても、俺も真っ当な男子高校生っすよ。』

ケイジ「自己肯定感の高さは変わってないみたいで何よりだよ。」