キミガシネ？...嫌に決まってんじゃん。2 (ページ37)

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メロンソーダか… ページ37

『あー………確かここら辺だったと思うんだけど…』

ハンナキー「わわっ！？ユキヤさん！！どこか怪我でもしたんですか！？！？」

『うわっメロンソーダ！！！！』

ハンナキー「ハンナキーですぅ……！！！！」

生前………いや、今も一応生前ではあるか。

えーっと…1周目、そう、1周目のときに、俺が解毒薬をみかけた医務室を漁ってたんだが、タイミングの悪いことに、メロンソーダ女に見つかってしまったのだ。

つか、まじなんなのその格好。恥ずかしくないわけ？？

コスプレすんならもうちょいもの選べよ…だせぇよ？メロンソーダのコスプレって………

ハンナキー「口に出てますぅ………酷いですぅ…………うぅ」

『いやぁ、俺ってほら、嘘つけないっていうか…いやぁ、悪い悪い。まぁじ悪い。』

ハンナキー「気持ちがこもってないです！！！！」

『そんな事より、薬って、ここにあるので全部なわけ？』

ハンナキー「薬ですかぁ…？

そうですけど………一体なぜ？」

『なぜってそりゃあ、こんな状況下、何が起こってもおかしくないだろ？

いきなり猛獣に襲われるかもしんないし、毒を盛られるかもしんないし。

だから、なるべく多めに多種類の薬くすねとこーかなーって。』

ハンナキー「そういう事をする側が薬を沢山用意しているはずないじゃないですか…」

『…………それもそうか。』

これ以外は薬はないらしい。

まぁ、これも1周目と変わらず、1個しか解毒薬はねぇよな…。

そう思い、再び薬を漁る。

『…………お？』

目をこすってみた。

……………まじか。

………解毒薬、2個あんじゃん…！

思いがけない出来事に、頬が緩むのを感じた。

浮き上がる安堵感と、期待、希望。

2週目特典か？いや、まぁ、ともかく、これなら一安心だ。

まだ1日目だけど、かなり順調。

あとは、アトラクションクリアとメダルを集めればいい。

生きれる。

その希望に少し軽い足取りで、

俺は

…この件が後に俺を惑わせる事などつゆ知らずに、医務室をあとにしたのだった。