キミガシネ？...嫌に決まってんじゃん。2 (ページ34)

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推理ページ34

…まずは、あのサブゲームについて考えないとな。

集中して考えるためには、寄り良い環境が必要である。………自論だが。

比較的邪魔が入らず、静かな場所が好ましいんだが…………まぁ、といったら自室ぐらいなわけで。

いかにも座り心地の良さげな1人用ソファーに腰を下ろした俺は、足を組む。

首にかけていた、相棒とも呼べるヘッドホンを装着し、顎に手を当て、目を閉じる。

ルーティンとも呼べるこの行動が、俺の思考をよく巡らせてくれるのである。

1つめ。

俺と織を閉じ込めた、あのガラス。

ガラスは防弾、天井の角にはガスを噴射する装置がある以外には、特に目立つ物もない。

あるとすれば、俺の方にあったあのボタン。

確かノエルが言うには、ガスの噴射先を織から俺の方へ変更出来るボタンだったはずだ。

あとは………これといった物はない。

………更に思考を深めるしかない。

2つめ。

あのゲームに関してだが、一方がガスを噴射され、もう一方はそれを切り替える権利を持っている、という、いたってシンプルなゲームだった。

俺がボタンを押すか、押さないか……たったそれだけのゲーム。

___ないよ。君次第さ。

『……………』

…そういえば。

俺がゲームの説明をノエルに求めたとき、ノエルはそう言った。

ゲームの説明にしては、あまりに雑すぎないか？

『………ノエルの発言…………もう少し、思い出してみる必要があるか。』

3つめ。

あまりに単純で、説明も少なかったサブゲーム。

装置以外に突破口をみつけるならば、ノエルの発言以外にはないとも言えるかもしれない。

俺は、ノエルの発言をより正確に思い出すため、出せる限りの集中力を費やした。

__その代わり、本来オリのエリアに流れるはずだった毒ガスが、ユキヤのエリアに流れ込む事になるけどね。

____天井のすみに変な機械が付いてるでしょー？

タイマーが作動すると同時に、その機械から、絶えず危ないガスが噴出されマース！！

毒針につかったリクトウオオサソリの毒ほど強力じゃないから、直ぐに死ぬ事は無いけれど、もし何事もなく長時間ガスを吸っちゃうと…

本当に死んじゃうかもね？