キミガシネ？...嫌に決まってんじゃん。2

条件 ページ33

ケイジ「とりあえず、椅子に座って。…一体、どうしたんだ？」

ケイジさんが、支えながら俺を椅子に座らせた。

『あぁ………はは、実は、たまにあるんですよ。
慣れない環境にいると、そのストレスで発作が。

…休めば大丈夫なんで、すんません、心配かけました。』

ケイジ「発作………？

………ともかく、無事なら良かったけど…。」





発作なんか、もちろんあるはずもない。


俺にしては随分雑な言い訳だな。


つうか、俺だって知らん。そういう発作、実際にあるんだろうか。



…いや、まぁそれはそれはともかく。






今ので確信した。








これは、確実に2週目だ。






今の呼吸困難は、俺が「2週目」である事を言おうとした瞬間に発病した。

って事は、他人に俺が2週目だって伝える事は許可されていないって、事なんだろうな。




んなゲームみたいな展開…………アイツが好きそうだな………


なんて、若干的はずれな感想を抱く。



生き返った、条件ってやつか？


『…………俺はもう少し休みます。ケイジさんは探索続けてくださいよ。』

ケイジ「でも…大丈夫なのかい？」

『うわぁ…いっつも煽ってくる人から心配されるとなんか気持ち悪いっすね……』

ケイジ「なるほど大丈夫そうだ。いつものウザさが戻って何よりだよ。」

『あざーっす。』

ケイジ「褒めてない褒めてない………

………まぁでも、何かあったらすぐ呼びなね？」

『うぃーす。』




ヒラヒラと、ケイジさんにしばらく手を振った。

彼の背中が完全に見えなくなったのを確認し、俺はふうと息を着く。



………………ともかく、誰も頼れない。





サブゲーム。

涙を流す織の顔が、フラッシュバックする。




…もう一度、あんな顔はさせたくない。




正直な話。



俺は、あいつのためなら、死んでもいいと思っている。


そう思うほどに、



そう思えるほどに俺は、あいつが好きだ。


だからこそ。





俺だって、なにか方法があるならば、

まだ、あいつといられるならば、




……………生きたい、と、思ってしまうから。






『…………ガス、か。』







あれは、サブゲーム。







つまり、どちらも助かる方法だって、あるはずだ。








『時は金なり………ってか？』





あのサブゲームまで、決して時間が多いわけじゃない。








『………………突破口、必ず見つけてやる。』

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