伍陸 ページ14
織「ッ!?」
あまりの熱さに、1度手を引っ込めるも、あいつはまた手を伸ばし、首を掴む。
織「うあああ....!!!!」
バイブレーションとともに、アイツの、悲痛な悲鳴が部屋に響く。
尋常じゃないほど、熱いはずなのに。
なんの接点もない、赤の他人のはずなのに。
織「外れろおおおおおおおおおおおお!!!」
アイツの、叫び声が、鼓膜を揺らす。
ミシマ「オリ.......さ..........」
あいつの名を呼び、
ミシマさんは、それ以降、
動くことは無かった。
ナオ「先生、先生ーーー!!」
ナオさんが、倒れたミシマさんに駆け寄る。
__モミジ?モミジ!!
『うぐっ............』
その姿が、過去の記憶と重なって、酷い吐き気と頭痛が俺を襲う。
ホエミー「うふふ、あはは、あはははは!」
部屋に響く、笑い声。
狂っている。
本当に、狂っている。
ホエミー「多数決、身をもってしれましたでしょう?」
カンナ「許せない....」
ホエミー「ふふ...ふふふ.....なんの力も持たない小娘が。....いや、
姉殺しが。」
『っ!!!!』
_姉殺しが。
違う。
_姉殺しが。
違う。
_姉殺しが。
俺は、ただ........
ソウ「ユキヤ君、大丈夫?」
ぽん、と、肩を叩かれた。
はっと我に返る。
『....すい、ません。大、丈夫です。』
カンナ「わ、私は...」
ホエミー「ははは、見ていたぞカンナ。お前が最初の試練でいかに惨めだったか。お前の行動が姉を....」
「うるせーよ。」
酷く痛む頭、込み上げる吐き気。
今にでも座り込みたいと思っていたその時、ドスのきいた低い声が、ホエミーの声を遮った。
怒りをあらわにした、低い低い声。
誰の声だがわからなくて、思わず視線を向ける。
『は...』
だから、声の主がわかった時、すぐには、信じられなかった。
ホエミー「.....なんのつもりですか。」
ホエミーとカンナちゃんの間に立ち、その手は酷い色をして、見ているこちらさえ、痛さが伝わってくる。
『織............?ッ!?』
思わず、ゾッとした。
ホエミーを睨みつける彼女の瞳に浮かぶ、殺意に近い、ソレ。
あいつが、本気で、キレてる。
普段とは真逆の彼女の空気に、その場にいた誰もが、息をするのさえ、抑えた。
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クライヤ(プロフ) - なかねこさん» こちらこそありがとうございます!!!! (2021年10月31日 23時) (レス) id: 8a85863d1f (このIDを非表示/違反報告)
クライヤ(プロフ) - アズライト@pitterさん» ありがとうございます!!! (2021年10月31日 23時) (レス) id: 8a85863d1f (このIDを非表示/違反報告)
なかねこ - うっわずーーーっとニヤニヤしながら読んじゃったありがとうございました。 (2021年10月24日 12時) (レス) @page43 id: c7c3a69365 (このIDを非表示/違反報告)
アズライト@pitter(プロフ) - まぁ確かに嫌に決まっとるわな…w応援してます!w (2021年9月7日 10時) (レス) id: c4b69809d7 (このIDを非表示/違反報告)
クライヤ(プロフ) - レイさん» えっへん!! (2021年8月11日 21時) (レス) id: 8a85863d1f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:クライヤ | 作成日時:2021年1月31日 7時