さんごーろく ページ15
『うぐあっ...？』
動こうとしたその瞬間、ぐわりと体が傾いた。
がたり、膝から崩れ落ちる。
『くそっ....まだ、まだ.....!』
ミドリ「あはは、よく頑張ったよ君は！そのボロボロな体でね。」
『ミド....リ....！！』
ミドリ「...ほら、やっぱり君は口だけの落ちこぼれだ。」
『っ！！......。』
ＮＯside
部屋に、ソウの声が響き渡る。
ソウ「.....一方方向へ追い詰める！キサラギ、あっちに回りこめ！！」
キサラギ「りょーかいっ！」
ソウの指示を受けて、キサラギが動き出す。
しかし、そんな彼の腕を、クルマダが掴む。
クルマダ「おい待て、ミドリを捕まえたら、本当に俺らは大丈夫なのかよ！」
キサラギ「それは...」
ダミーズである彼には、クルマダ達の、ダミーズの考えは、痛いほどわかる。
本当に、大丈夫である保証がない。
...それは、わかっている。
キサラギ「...すまん。それでも、俺は、命かけてくれたアイツの為に、命かけてでも応えたいんや。」
クルマダの手を振りほどき、キサラギは、走っていった。
クルマダ「...」
ミドリ「ケイジさん、怒りに任せて突進してもいい結果は出ないよ。」
そんな中、ミドリは人形の頭部をケイジへ蹴り飛ばした。
頭部はケイジを直撃。ぐらり、と彼は体制を崩す。
サラ(ケイジさん、頭に血が上ってる...だから、私のやるべきことを...！！)
はぁ、はぁと息を荒らげるケイジ。
サラは彼の横で声をかけ続ける。
サラ「落ち着いてください！ケイジさん！」
ケイジ「サラ、ちゃん........っ。ありがとう....まだやれる！」
キサラギが回り込む。しかし、少し動くのが遅かったせいで、なかなか回り込むことができない。
ギン、レコ、Q太郎達も、ソウの指示を受けながら追いかけるも、ミドリは素早い動きで次へ次へと場所を変えていく。
ミドリ「ほら、どうしたの？指示が適確じゃなかったからって落ち込む必要は無いよシン。さ、次次！！」
俯き、はぁ、はぁ、と息を切らしているソウ。
彼が、ゆっくりと顔を上げた。
自分の指示で、上手くいかない、捕まえられる気がしない。
彼の今の表情は、そんな苦しみを浮かべて_____
ミドリ「！？」
なんて、さらさら見受けられず、
むしろ彼は、計算通りだと言わんばかりに、笑っていた。
ソウ「今だ！オリ！！」
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りんご - とっても面白いよ！すごい👍 (8月25日 20時) (
レス) @page31 id: f7d2b3461c (このIDを非表示/違反報告)
こすなる(プロフ) - ｸﾗｲﾔさん» ありがとうございます！ (2021年6月7日 22時) (レス) id: 96081c9a3b (このIDを非表示/違反報告)
ｸﾗｲﾔ(プロフ) - 天才的な神さん» ぇぇぇぇ…………控えめに言ってめえっっちゃ嬉しいです…………ありがとうございます！！！！！！！ (2021年6月7日 20時) (レス) id: 8a85863d1f (このIDを非表示/違反報告)
天才的な神 - えええええ・・・投稿がお早い．．．控えめに言ってめっっっちゃおもろかったですちゃおもろかったです。尊死(´；ω；｀)ﾌﾞﾜｯ (2021年6月7日 16時) (レス) id: 6b665a50b2 (このIDを非表示/違反報告)
ｸﾗｲﾔ(プロフ) - フルーツオレンジさん» お待たせしましたー！！これからも頑張ります！! (2021年6月7日 7時) (レス) id: 8a85863d1f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ｸﾗｲﾔ | 作成日時：2020年8月17日 12時
