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さんごーよん ページ13

『ケイジさんっ....!!』



ミドリ「憎しみはいいねぇ...その人の100%を僕で満たせる...。」



冷静じゃない。

感情のまま、我を忘れている。




ケイジ「死ね...ミドリ...!!」

ミドリ「あはは...遊ぼうか!最高のステージで!!」



そう言うやいなや、

ランマル「なんだよこれ...!!」



今まで暗かった周りが、照らし出された。


地下を思わせる天井と壁、床。

壁際には、いくつもの足や、手や、胴体が、無惨に積み重なり、連なっている。


人、では無い。

人形だ。




人形、だとしても、





『胸糞......悪すぎんだろっ、....』






キサラギ「なんなん...ここっ...!!」

ミドリ「壊れた人形の墓場さ。」


そう言うミドリの表情は変わらないのに、いつも以上に、冷たい。






レコ「落ち着けよケイジ!!全員で連携して追い詰めるんだ!」


レコさんが叫ぶ。

ケイジさんは、尚も息を荒らげ、ミドリを睨んでいた。



届いて、いない。




私たちの声が、届いていない。




...悔しい。


ヘッドホンを、片方の手で握りしめる。


お前の、お前の信頼してる人を、止められないなんて。


頭も体もグラグラする。


今までの怪我が、今一気に悲鳴をあげる。

余裕がない。

でも、助けたい。

まだ、倒れるな、

まだ、止まるな、

まだ、諦めるな、

まだ、まだ、まだまだまだまだ.......!!



『...っサラ!!!』


サラ「っ!?」


彼女の両肩を、正面から、ガシッと掴んだ。


サラ「オリっ、お前、そんな状態でっ...!」

『サラっ、ケイジに声、かけ続けろ、』

サラ「そう、だけど、でも、ミドリを捕まえなくちゃ!」

『あの人に声が届くのはお前だけなんだよっ!!!』

サラ「!!」

『頼む...止めて、あいつのためにも、ケイジを、止めて、』

少しだけの、沈黙。


やがて、私の手に、温もりが宿る。



顔を上げると、紫の瞳が、こちらを見ていた。





サラ「...わかった。」



『..___』

ふっと、笑う。


お互いの肩を叩き、私達は、お互いのすべき所へ歩みを進める。

『ソ、ウ!』

ソウ「っ!?」

少し離れたところにいる彼の名を呼ぶ。

こちらを向いた彼もまた、焦った顔をしていた。


みんな、だ。


私も含めたみんな、焦った表情をしている。


焦ってる。


でも、こんな時、




こんな時、お前なら、どうする。








.









_任せろ、何とかなっから。









『わかっ、てる。









わかってる。』

さんごーご→←さんごーさん



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りんご - とっても面白いよ!すごい👍 (8月25日 20時) (レス) @page31 id: f7d2b3461c (このIDを非表示/違反報告)
こすなる(プロフ) - クライヤさん» ありがとうございます! (2021年6月7日 22時) (レス) id: 96081c9a3b (このIDを非表示/違反報告)
クライヤ(プロフ) - 天才的な神さん» ぇぇぇぇ…………控えめに言ってめえっっちゃ嬉しいです…………ありがとうございます!!!!!!! (2021年6月7日 20時) (レス) id: 8a85863d1f (このIDを非表示/違反報告)
天才的な神 - えええええ・・・投稿がお早い...控えめに言ってめっっっちゃおもろかったですちゃおもろかったです。尊死(´;ω;`)ブワッ (2021年6月7日 16時) (レス) id: 6b665a50b2 (このIDを非表示/違反報告)
クライヤ(プロフ) - フルーツオレンジさん» お待たせしましたー!!これからも頑張ります!! (2021年6月7日 7時) (レス) id: 8a85863d1f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:クライヤ | 作成日時:2020年8月17日 12時

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