よんきゅうろく ページ46
ソウ「青は人間・・・」
ランマル「ってことは、ミドリじゃねえ！！」
キサラギ「ケイジの棺…ちゅうことか…！？」
ハヤサカ「やはり・・・あの時ケイジ君は処刑されていたんだ…！！」
サラ「・・・残る棺は2つだな、ミドリ。」
唖然とした様子のミドリ。
サラの声にはっと我に帰った彼は、なおもへたくそな笑顔を取り繕う。
ミドリ「サラ・・・」
サラ「これで2分の1・・・
私は、勝つと信じている。
こんどこそ、お前を倒す、ミドリ！！」
・・・サラは。
サラ「はぁ・・・、はぁ・・・！」
ランマル「・・・やろうぜ、サラ。
きっと勝てる。」
一つの棺を、選択する。
アルジー「果たして、正解は出るのか…！？」
揺れる棺。
・・・
・・・・・
ランマル「…まじ、かよ。」
モニターから漏れるのは。
ランマルの、声。
サラ「ランマル…！！」
ランマル「…頼む、だれか、」
刻一刻と迫り来る死の瞬間。
それを迎える前に、彼は、他のダミーズたち同様、なんとか言葉を残す。
ランマル「ギンとサラを…救ってくれ…！！！！」
ぎゅいいんと、音を立てて。
サラ「う、うそ・・・」
彼の棺もまた、物言わぬ箱と化してしまった。
アルジー「残念！！ヒットしたのは、ランマル！！」
サラ「あぁ……………あぁ…………!!!!!!!」
その場に崩れ落ちるサラ。
顔を青くさせて、口元を手で覆う。
もう、どうするすべも無い。
襲ってくる罪悪感。
ダミーズを犠牲にしてまでたどり着いたのに、ギンを救えないという絶望。
だんだん暗くなっていく視界。
絶望感が、大きなその口を開け、サラを飲み込もうとする。
……….あぁ、ごめん、ごめん………ギン_____
『負けてない。』
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作者名：ｸﾗｲﾔ | 作成日時：2023年11月2日 22時
