よんきゅうよん ページ44
レコがはてなマークを浮かべれば、ソウは自分自身の答えを確かめるかのように言葉を続ける。
ソウ「それとは、また別だったんじゃないかな。
ヒナコは、自分が死ぬと思っていなかった。そう言いたいんでしょ？オリ。」
オリはうなづく。
『これまでの発言とかも総合して考えるに、ヒナコちゃんはミドリと協力関係にあったんじゃないかと思います。
忠誠心が強かったのか、それとも仕方なくだったかはわかんないですけど・・・・。
んで、そう考えたうえであの反応をみると、ヒナコちゃんは…
というか、ヒナコちゃんの棺は、このゲームにおいて選ばれない予定だったんじゃないかな…って。』
Q太郎「ヒナコの棺…じゃと？」
サラ「・・・・
・・・それは、光らない棺だったから、ってことか？」
サラがはっとしてそう答えた。
彼女の発言に、キサラギも何かに気づいたのか「あ！」と声をあげる。
キサラギ「そのための、ホットココアっちゅうことか…！」
ハヤサカ「ど、どう言うことだい・・・！？」
キサラギ「つまりな？話をまとめるとこうや。
ヒナコはミドリと協力関係にあった。んで、どう言う経緯があったかは知らんけど、ともかくヒナコはこのゲームの内容を知っとって、このゲームで自分が生き残れるようにココアを自分の棺にかけ、選択肢から外れるように細工しとったんや。」
サラ「それにもかかわらずヒナコの入っていた棺は光っていた…と言うことは・・・！！
アルジー、ひとつ教えてくれ！」
アルジー「何かな？」
サラ「この装置の準備中に、お互いの棺を交換することは、可能か？」
アルジーは、もったいぶった様子でサラを見つめる。
それでも、サラがじっと返答を待てば、アルジーはやがてニヤリと笑った。
アルジー「そりゃ…できるだろうねぇ。」
Q太郎「な、なんやとおおお！？」
アルジー「ロックをかけたのは開始の時だっただろ？それまではどうぞご自由にってわけ。」
アルジーのとんでもない発言に、Q太郎の口はぽっかりと開いたまま塞がらない。
オリも、いくら予想していたとはいえ、ノーリアクションで受け止めることはできなかったようだ。
『それ、不正にならないの？』
アルジー「棺の交換はダメ、なぁんてルールはねえぜ。」
『…あぁそうですか。それは大変失礼しました。』
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作者名：ｸﾗｲﾔ | 作成日時：2023年11月2日 22時
