よんきゅうに ページ42
アンズ「え・・・！？なんで私…！？」
ミドリ「余計な時間は必要ない。」
アルジー「OKだ。仰せのままに。」
アルジーは棺の入った台を回し、ミドリの指定のもと、2番の棺を正面に向けてその棺を選択する。
アンズ「やだ・・・待ってよ・・！！
許して、お願い、死にたくない…！！！」
ランマル「ミドリ…！2番以外だ！！！
アンズ以外の光らない棺を選べ！！」
アンズ「ら、ランマルぅ…」
ハヤサカ「いいのかい…？私たちが選ばれる可能性が…」
キサラギ「いや・・・ケイジの棺が選ばれる可能性だってある。賭ける価値は十分や。」
そんなキサラギの言葉を、ミドリは「うるさいな」と一蹴する。
ミドリ「2番だよ。アルジーさっさとやれよ。」
キサラギ「ミドリ…！！」
そこに誰が入っているのか分かり切っていると言うのに、アルジーはわざとらしく仰々しく笑った。
アルジー「さあて、棺には誰が入っているのかなぁー・・・！？」
アンズ「いや・・・
助けてぇ！！たすけてよぉ…！！！」
アンズの悲痛な叫びが響く。
レコ「アンズ…！！！」
レコが彼女の名前を呼ぶも、その声が彼女に届くことはなく。
2番の棺を、ドリルが貫いた。
レコ「くそっ・・・
すまねえ、すまねえアンズ…！！！」
ダミーズが、サラが、レコが、みんなが顔を青くさせて悔しそうに顔を歪ませた。
アルジー「いやー残念。ヒットしたのはアンズ！」
ミドリ「…やれやれ。
…どんな気持ち？サラさん。
君の願い事で、今度はアンズがぐちゃぐちゃだ。」
サラ「おまだけは、絶対に倒す…！！
次の選択でとどめを刺すんだ…！！！」
Q太郎「ああ、もうそれしかねえ・・・！！」
レコ「ダミーズの無念を晴らすんだ・・・ここで…！！」
ソウ「後悔させてやるんだ・・・！！すべてを・・・！！」
ギン「こんなやつに負けたくないにゃん…！！」
各々が決意を口にする。
しかしミドリは、そんなもの気にもとめずに、ただ冷たく呟く。
ミドリ「あっそ・・。」
…そうして、黒い黒い笑みを浮かべる。
ミドリ「できるといいけど・・・。」
『そっちこそ。』
ミドリの笑みが、ひくりと引き攣る。
黒い黒いその瞳を、そのままオリに向けた。
・・・しかし、彼女が怯む様子もまた、ない。
『勝てるといいですね。』
ミドリ「…
言ってなよ。モルモット。」
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作者名：ｸﾗｲﾔ | 作成日時：2023年11月2日 22時
