〈remake〉キミガシネ？嫌に決まっとるやん。１０ (ページ41)

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よんきゅういちページ41

サラ「＿＿＿＿＿あ！」

オリの言葉は、正しくサラに伝わったようだ。

サラ「同意書…

　同意書のねがいを、私はまだ…叶えてもらってない…！！」

オリが、ミドリに視線をむけ＿＿そして、その目の色が変わる。

彼女の瞳は、表情は、この時を待っていたと言わんばかりに輝く。

ミドリ「・・・

　・・・・・・・はぁ？」

彼の表情は。

焦ったように、今までの笑みを崩した。

サラ「お前は願いを聞く義務がある！」

ミドリ「何言ってるの・・・？デスゲームの結果を無しにするのは禁止だよサラさん。」

サラ「結果はまだ出ていない。このランプはヒントなんだから…！！」

ミドリの表情はますます歪んでいく。

ミドリ「おかしいよ、君は…君たちは…！」

サラ「私は要求する！

　一度だけ、選ぶ先を変えるんだ、ミドリ…！！」

ミドリ「君らしくない…ダサすぎる、ただのへりくつだ・・・！！

　そこの役立たずのバカみたいな入れ知恵を、何まに受けてるのさ…！！

　ボクはフロアマスターなんだ…ルールを決めるのは…！」

アルジー「面白いヘリクツだねぇ・・・」

二人の口論を遮り、アルジーはニヤリと笑った。
ミドリは、より一層焦った表情を見せる。

　
ミドリ「あ、アルジー…？」

アルジー「一理あるぜ、ミドリ。結果ではなく、過程を少しいじるだけだ。

…それに、もっと遊びたいって言ってなかったけ? 」

ミドリ「バカ言うなよ…それは君が判断することじゃない。

ここを出してよ。ボクが操作する。」

アルジー「まだゲーム中…そりゃルール違反だ。」

ミドリ「アルジー…！！」

はは、とアルジーは笑った。

アルジーは、ミドリと同じ、アスナロ側の人間のはずだ。
それなのに、なぜこちらの味方をするのだろうか。

怪訝な視線を見せるサラ。
その視線に気付いたのか、アルジーはサラに顔を向けると、低い声で告げる。

アルジー「終わらねえんだよ。」

サラ「え・・・？」

アルジー「ミドリ…早くヒットする棺を選びな。」

ミドリはしばらく不服な表情をみせ、眉間に皺を寄せて何かを考え、

　・・・そして、また笑顔を作る。

ミドリ「2番。」

2番の棺に視線を向ける。

2番は、ぐちゃりと明らかに凹んだ棺。

・・・つまり、アンズの棺だ。