〈remake〉キミガシネ？嫌に決まっとるやん。１０ (ページ40)

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よんきゅうまるページ40

ミドリ「あはははは！！

どうかなオリ！君のせいで人が死ぬ感覚は！！

やっと思い出してくれた？そう、君は役立たずなんだよ！

どれだけ足掻こうが、取り繕おうが、君は＿＿＿＿！！」

　
『へ＿＿＿＿＿』

そんな彼女の体が、ぐいっと、引っ張られた。

オリがなにかを考える前に彼女の顔にはマフラーがあたり、その体は誰かの腕の中でぎゅっと抱きしめられる。

お前のせいじゃない、と言わんばかりに、力強く。

ソウ「やめろヒヨリ…！！こんなことする必要はない…！！！

もう十分楽しんだだろ…！！君の勝ちでいいから…！！！

ギンはまだ小さな子供じゃないか…！！」

オリを腕の中で守りながら、ソウは声を上げた。

　しかし、わかっていたことだが、ミドリはニンマリと笑い楽しげな声を上げる。

ミドリ「あはははははは！！ぜんっぜん遊び足りないよ！！

もっともっと遊びたいんだ！！あははははははははは！！！」

遊ぶという言葉に、ソウはオリの耳を塞ぐ。

ずっとマフラーに埋もれてた顔を上げれば、目前には必死な表情のソウの顔があった。

おかげで、嫌いなミドリの声も、みんなの苦しげな声も聞こえない。

オリは・・・オリは、ソウの服をぎゅっと掴み、そして思考を巡らせる。
　

『(この状況をどうにかするには…、

　ギン君を生かすためには…！

　みんなの願いを、覚悟を、叶えるためには・・・・・・・!!!!)』

＿私は願いをかなえ、翌檜へ献身することを同意します。

『あ＿＿＿！』

オリがばっと顔を上げた。

ソウが驚いてオリを見れば、オリは自分の耳に合ったソウの手をぎゅっと握って離し、そうしてサラの方へ向き直る。

『サラちゃん！』

ミドリ「オリ、じゃましないでよ」

『サラちゃん、ある、あるんだよ。』

ミドリの声などお構いなしに、オリはさらにむけて声を張る。

『“願いを叶える”方法が、サラちゃんだけには残ってる…！！』