よんはちなな ページ37
みんなの君の悪そうな態度とは真逆で、ミドリはケラケラと笑いながら愉快そうに言葉を続ける。
ミドリ「いろんな人に僕の体を分けてあげたから、もうほとんど人間の部分がないんだよね！
体の50％以上が人形なら、もう僕は人形ってことでいいでしょ？これこそ、肉体の多数決ってわけさ！」
“体をわける”、なんて並大抵の人間ができるものではない。
しかし今目の前に立つミドリは、さぞ普通のことだと言わんばかりに言ってのける。
あまりの異常さに気圧されつつあったが、サラはブンブンとそれを振り払うように頭を振り、そしてキッとミドリに視線を向けた。
サラ「いいだろう。ミドリが人形という扱いなら、全て納得ができる。
ギンは青、ミドリは赤…！これが確定するって事だ…！！」
さらの発言に、みんながはっと我に帰った。
Q太郎「うおおお！！これで見分けがつくようになったぜよ！！」
ミドリ「・・・ま、せいぜい頑張りなよ。
それだけで勝てると思ってるなら、ね。」
アルジー「それじゃあ、議論も尽きたようだし。
挑戦者側のヒント使用…行ってみようか。」
アルジーに促され、サラは9番の棺を選んだ。
ランプは・・・赤く点灯する。
レコ「助かった！赤ってことは、ギンじゃねえ！！これがミドリなら勝ちだぜ…！
1回目のヒントで赤だった3番の棺と条件は同じだな！」
サラ「そうですね・・・。」
レコ「本当なら、ここから話し合ってヒットする棺を選ぶところだけど…
…正直、今の棺か3番の棺のどっちかを選ぶしかねえよな。」
サラ「はい・・・少なくとも、ギンに当てずに済みます。」
ギン「みんな…」
ミドリ「いいのかな。それで。」
またもミドリが割って入る。
サラ「黙っててくれミドリ。」
ミドリ「だって、赤を選ぶってことはダミーズを選ぶかもしれないんだよ？
跡形も無くなっちゃうのに、それでいいの？
光らない棺のアンズと蘭丸以外はみんな選ばれる可能性があるんだ。
…きっとサラさんは選んじゃうよ。仲間を。」
サラ「っ・・・！！」
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作者名：ｸﾗｲﾔ | 作成日時：2023年11月2日 22時
