よんはちご ページ35
ミドリがまた、笑いだす。
ミドリ「ねえオリ。ぼくは手を切り落とすことだってノリでやっちゃううんだよ？
…死ぬのが怖いって、僕がそう言うと思う？」
『・・・・
・…思ってるよ。アンタは、死ぬのが怖いって。』
ミドリは、にんまりと笑う。
ミドリ「アルジー、１ばんの棺をヒットして！」
サラ「なっ！」
アルジー「おう了解。」
ギン「サラ姉ちゃん・・・！！」
みんなの焦る声がする。
ミドリの笑い声と、はやまる心臓の音がする。
ミドリ「君の負けだよ。サラ。」
『お願い・・・！』
ヒナコ「・・・え？」
耳に届いたのは、予想外の声だった。
『・・・え？』
顔を挙げれば、モニターからは、一人の女子中学生の声が漏れる。
ヒナコ「・・・・え、
なに、この振動。
うそでしょ…！？まさか…！！なんで私が・・・！！
このヒ・・・」
『・・・・・・・な、んで？』
ドリルは、棺を貫き。
アルジー｢惜しい！！ヒットしたのはヒナコだ！」
１番の棺に、穴が開いた。
キサラギ「おい、おいおいおい・・・・
どういうことや…！？」
困惑の声がこだまする。
Q太郎「青はギンかミドリじゃねえのか…！？」
レコ「どうなってる…！！私たちの推理は間違ってたのか…！？」
みんなの視線は1番の棺に釘付けだった。
すべてが間違いだったという不安と困惑。
仲間が死んだという悲しみ。
オリは、困惑した表情のまま顎に手を当てる。
ぐるぐると思考が巡る脳内を、必死に紐解こうとしてるのだ。
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作者名：ｸﾗｲﾔ | 作成日時：2023年11月2日 22時
