よんはちよん ページ34
ミドリ「僕も外側で見たかったなぁ〜」
『人の心のない奴はだまってろよ。』
ミドリ「っはは、いい顔だね。彼らはもうとっくに死んでるのに、何をそんなにかなしんでるのかな。
それに、ドリルで中身を貫いただけだよ？外見もほぼ変わらないし、推理のノイズにはならないでしょ。」
『………』
オリがモニターに視線を向ける。
静かに、ただ静かに見据える、オリの瞳。
ミドリ「…。」
それは、憎しみと怒りで真っ赤になった、とても熱く、しかし酷く冷たい、鋭い鋭い瞳。
ミドリは、ふっと笑った。
ミドリ「…こっわい顔。
安心してよ。次で、僕がギンを当てるから。」
びりっと。
冷たい空気が、張り詰める。
ミドリ「さて。何番を選ぼうかな。サラさんも一緒に議論しようよ。」
サラ「…ふざけるのはやめろ。」
ミドリ「あれ、怒ってる？僕のせいにしたってクルマダを殺したのは変わらないよ、サラさん。」
ミドリの言葉に、サラが硬直する。
ミドリ「それよりギンの居場所だよ。僕から見ても運ゲーだからさ。
好きな数字は０だけどないしなぁ。どこにヒントを使おうかな。
・・・・・
・・・・・・・
・・・・・・・・・・・綺麗な瞳をしているね。」
キサラギ「ほんま………今すぐ死んでくれへんかな、こいつ。」
ミドリ「よーし１番で行こう！今日のラッキーナンバーなんだ！！
サラさん、１番のランプを押してくれないかな！」
青い顔をしなが、サラは一番を押す。
かちり、と、光が灯った。
『・・・・・・・・うそでしょ』
…ランプは、
青く光った。
Q太郎「青って…人間じゃねえか！」
レコ「ギンかミドリってことか…！？」
ギン「ちょ、ちょっと待ってくれにゃん！！も、もう青が出ちゃったわん！？」
ミドリ「あはは、何驚いてるのさ！！君たちの推理通りなら、既に三択でしょ・・・？
出やすいのは当たり前、むしろ推理が当たって嬉しいことなんじゃないの？」
サラ「それは、そうだが・・・！！」
『…何笑ってんの、ミドリ。』
取り乱す声が聞こえる中、依然赤い瞳を燃やす彼女が、静かな声を上げる。
『青ってことは、アンタが入ってる可能性だってあるんだよ？』
ミドリ「…だから、僕は１を選ばないって、そういいたいの？
・…ふふふ、
あははははは！！」
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作者名：ｸﾗｲﾔ | 作成日時：2023年11月2日 22時
