よんはちに ページ32
そして、幾分か冷静さを取り戻した様子で、しかしやはり、怒りを抑えきれない様子で、サラ達に向き合う。
『…マイさんの手。女の人の手に比べれば、大きいって、ずっと思ってた。
…例の部屋。あそこは明らかに、私たちを監視したり、システムを制御するための部屋だった。
そんなシステムを管理しているのは…つまり、あの指紋認証を通れるのは、
フロアマスターの、ミドリなんだよ。』
オリがそう言った時。
マイ「…ちょっと、待って。」
周りのみんなの顔が、青くなる。
『…そしてあの時、指紋を認証した時、あれは、青く光ってた。』
サラ「・・・・じゃ、じゃぁ、」
なぜ指紋を認証することができたのか。
その答えは、カンタンだ。
オリは、唇をかむ。
マイ「いやっ・・・・！！！
いやぁあぁぁぁあ！！！！」
今マイについているその手は、”人間の”、ミドリの手だからだ。
ソウ「ミドリは自分の手を切り落とし、マイへ取り付けたって言うのか…？」
サラ「そう、か、そして代わりに、ロケットパンチを取り付けた…………これならミドリが人間で、マイさんが人形という説明がつく。」
ソウ「アイツ………どうかしてるよ！！！」
_____ぷっ
誰かが、吹き出す声。
___はは………!!あはははは……!!!!
場の空気をぶち壊すかのような、笑い声。
『ミドリ・・・！！』
ソウ「ずっと聞いてたんだな！ミドリ！！」
ミドリ「面白くて声を我慢できなかったよ！！あははっ！」
マイ「面白くなんてない！あんたなんか絶対殺してやるから…!!」
ミドリ「どう？そろそろ1つ目の棺を選んでくれないかな？退屈で死にそうだよ。」
『っ、あいつの言いなりになるなんてくそみたいな気分だけど、選ばなきゃいけないのは確かだよ。』
サラ「っ………これまでの討論でわかったことをまとめると、ミドリは人間だから青いランプがつく、それから、光る棺の中にいる、3番は赤く光ったから、ミドリは5つのうちのどれかに………………あ、れ？」
そこまで言い終えて、気づく。
Q太郎「結局5分の1ぜよ？！」
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作者名：ｸﾗｲﾔ | 作成日時：2023年11月2日 22時
