〈remake〉キミガシネ？嫌に決まっとるやん。１０ (ページ28)

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よんななはちページ28

アルジー「それじゃあ、先行後攻決めたらスタートなんだが…

ここは不利なギンチームから先行でいいぜ。」

サラ「…いいんだな。」

アルジー「ああ。長くなったが始めようか。

ロシアンルーレット宴。スタートだ。」

アルジーのその言葉とともに、重たい空気がその場を支配する。

ゴクリと息を飲む音が聞こえた気がした。

　
　
　
ソウ「まずは機械を調べてみようよ。回る以外にも何かあるかもしれない。」

『そうだね。』

なにごとも、まずは情報収集が必要だ。
オリはとりあえず、ぐるりと機械の周りを一周してみた。
特に何か違和感がある訳ではなく、オリは密かに肩を落とす。
　

その一方でサラが数字の下のランプに手をかけようとすると、アルジーが慌てた様子で声を上げた。

アルジー「ちょいちょい！そこは気軽に触っちゃダメだって！」

サラ「…教えてくれるのか？」

アルジー「もちろん！いいか？このランプはな…

ヒント機能だよ。」

『ヒント機能………？どういう意味…？』

アルジー「あぁ！！このゲームは、お前たちとミドリが交互に棺を指定していくゲームだ…

しかし！指定する前に、1度ヒントが見れるんだ！」

サラ「ミドリも使えるのか…？」

アルジー「イエス！もちろん使ってくるだろうさ！

さて！残念、説明はここまでだ。

ヒントの結果は、試して考えるんだな！」

顔を見合わせるサラ達。

オリは、あごに手を当てる。

『……試すにしても、ある程度狙いは絞りたいよね。でも、棺の外観にほとんど差はなかったし。唯一わかるのはアンズちゃんの、メイプルの破片で凹んだ棺くらい………かな。』

ソウ「このままじゃ9分の1でミドリの棺を当てることになる。

…なにか思いつく？目に見えない何かを確認する方法…。」

少し考え込むサラ。

でもすぐに、あっと何かを閃いたかと思えば、灯ろうを掲げた。

『それ…』

サラ「あ…もしかして、オリは見るの初めてか？」

『えっ？あぁいや探索中に見たよ。目に見えない物を見せてくれるやつだよね。

今は確か……Q太郎さんが持ってるんでしたっけ？』

Q太郎「あぁ…これやろ？」

Q太郎が灯ろうを掲げる。間違いなく、サラが持っているものと同じものだ。