cxxvii ページ39
『………くっ、』
どれくらい、気を失っていただろう。
強い薬をかがされたらしく、まだ頭がぐわんぐわんする。
起き上がろうと地面に手を伸ばすが、その時ようやく手の違和感に気づく。見れば、手錠がかけられている。
舌打ちをしつつ何とかして起き上がる。
辺りを見渡すと辺りは薄暗く、部屋の内装もどこかの廃墟の物置のようで不気味な感じがした。
他の4人は、まだ気を失って寝ている。取り敢えず、怪我とかはしていなさそうだ。
ごそごそと立ち上がり、部屋の壁についてる電気のスイッチをおす。
しかし、電気が通っていないのか、カチカチと音が鳴るだけで反応がない。
…というか今気づいたけど、そもそも電球がない。そりゃあつかないか。
はぁ、とため息をつき、今度はドアノブに手をかけた。
外に見張りがいるかもしれないのでゆっくりノブを捻って押してみる。
…しかし、ドアはビクともしない。なんなら鍵穴すらない。
『…どうしようか。』
ドアに耳をつけた。何か聞こえないかと期待したが、これもダメ。
絶体絶命、ってやつかもしれない。
コウ「くつ…」
ドアに背を預け考え込んでいると、気を失っていた新村君が唸り声をあげる。
彼はゆっくり目を開け、顔を顰めた。
コウ「ここは…………くっ、」
やはり彼も自分と同様らしく、目が覚めたすぐ後はまだ意識が鮮明ではないらしい。
『大丈夫？』
コウ「ミナ…！お前こそ大丈＿っ！？」
『捕まったみたいだよ。みんな仲良くね。』
手の違和感に気づいたらしい新村君に、私も手錠で繋がった腕を見せる。
『ドアは開かないし鍵穴もなし。部屋の中にも使えそうな道具はない。…で、途方に暮れてたら新村君が起きた。』
コウ「なんだと…？」
ユキナリ「いたた…」
立て続けに、霜月君と小野寺ちゃんも目を覚ます。
新村君と同様に頭を抱え、手の違和感に気づき、そして私が状況を説明する。
リンカ「確か、遊園地から出ようとしたと時に…」
コウ「あぁ、確かに襲ってきたやつは警察だと思う…んだが。」
ユキナリ「ということは、俺達を警察に捕まってしまったってこと？」
『…。』
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ｸﾗｲﾔ(プロフ) - なかねこさん» ありがとうございますー！！きっと北星ちゃんｽﾞも喜んでます！！これからも更新頑張ります！！！！ (2022年3月24日 19時) (
レス) id: 8a85863d1f (このIDを非表示/違反報告)
ｸﾗｲﾔ(プロフ) - パラるらパラるらﾌﾟﾋﾟｰさん» ありがとうございますー！！性癖に刺さってるようで何よりっす。嬉しいっす。こうしんがんばりやっす！！！！ (2022年3月24日 19時) (レス) id: 8a85863d1f (このIDを非表示/違反報告)
なかねこ - 続編おめでとうございます！そしてありがとうございます！ミナちゃんもツヅミちゃんも大好きです！更新頑張ってください！ (2022年3月24日 17時) (レス) @page7 id: c7c3a69365 (このIDを非表示/違反報告)
パラるらパラるらﾌﾟﾋﾟｰ(プロフ) - 続編嬉しい！ミナちゃんが悩んでるの好き…（脳内バグり野郎）更新がんばってくだせぇ！！ (2022年3月24日 16時) (レス) @page7 id: ef041b84a4 (このIDを非表示/違反報告)
ｸﾗｲﾔ(プロフ) - なまはむ?さん» 喜んでもらえたようで！！！嬉しいです！！！！ (2022年3月24日 13時) (レス) id: 8a85863d1f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ｸﾗｲﾔ | 作成日時：2022年3月24日 12時
