Lxxxviii ページ49
「!!」
私に気づいたらしい帽子をかぶった男性が、懐中電灯を持っていた女性を突き飛ばした。
「きゃっ！？」
懐中電灯はコロコロ転がり、女性は尻もちをつく。
私といえば、判断の早い男性のせいでスタンガンが宙をきってしまった。
速さが取り柄だと言うのに情けない。
スタンガンの光で居場所がわかったのだろう男が、私の腕を掴む。
しかし、私だって負けるつもりはない。
腕を掴まれた状態のまま男に足をかけ、バランスを崩した瞬間そいつに全体重をかけ床になぎ倒した。
「っ！？」
急いでスタンガンを回収した私は、そのままそれを男に向けて突き出し＿＿＿＿＿
「やぁっ！！！」
『っ！？！？』
かけていたその瞬間、強い光が視界を埋めたと思ったら、ガンっと頭に衝撃がはしった。
『っ＿！！？？』
その隙をついたらしい男性が、今度は私を床に押さえつける。
あぁくそ、しまった。
「はぁ…懐中電灯、当たってよかった…」
どうやら、女性が懐中電灯を投げつけてきたらしい。
まずったな、急に明るい光を見たせいで目が開かない。
手は…動かせないか。となれば、使うのは口か。
拾って戻ってきたらしい女性によって、懐中電灯で照らされる。
ヘルメットをしているだけあって声こそ聞こえるもののくぐもっていて話してる内容は若干聞こえずらい。
「警察…じゃ、ないみたいだね。」
「…いやでも、明らか不審者だろ。バイクのヘルメット被って襲ってきた奴だぞ？」
「ねぇ、貴方は誰？なんの目的でここにいるの？」
交渉…いや、挑発して怒らせて、殴りかかろうと手を緩めたところで反撃するか………？
「…おい、答えろ。」
ぎっ、と自分を拘束する腕に力が入るのを感じたが、怯える素振りも作ってやらず、私は、とびきり得意な嘲笑を浮かべた。
もっとも、見えてないだろうが。
『あんたらに、教えてやる義理は、ない。』
さぁどうくる。
スタンガンまでの距離は遠くない。
2対1ではあるけど、男の方をどうにかすれば……
「そ、の声…………」
ばっ、と、ヘルメットをとられた。
懐中電灯の光が眩しくて、思わず目をつぶる。
「ツヅミ…！？！？」
ヘルメット越しではない男の声は、聞き覚えのあるもので。
思わず男の方を見た。
懐中電灯で照らされた男と、ばっちり、目が合う。
『…え、新村君…？』
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ｸﾗｲﾔ(プロフ) - 白井ゆりさん» そう言っていただけると嬉しいです！！これからも続き更新してきますので楽しみにしててください！！ (2022年3月23日 6時) (
レス) id: 8a85863d1f (このIDを非表示/違反報告)
白井ゆり - かなり続きが気になります‼︎ 続き書くの頑張ってください‼︎ 待ってます‼︎ (2022年3月23日 1時) (レス) @page36 id: fb320e0723 (このIDを非表示/違反報告)
ｸﾗｲﾔ(プロフ) - なかねこさん» こちらこそ読んでくださりありがとうございます！！！喜んでいただけているようで嬉しい限りです！！！！これからも更新頑張っていきます！！ (2022年3月20日 11時) (レス) @page19 id: 8a85863d1f (このIDを非表示/違反報告)
なかねこ - 続編ありがとうございます！占ツクログインしよっかな...ログインしたら間違いなく一番にお気に入り作者に入れます！！！！いつも面白い作品ありがとうございます！応援してます！ (2022年3月19日 18時) (レス) @page11 id: c7c3a69365 (このIDを非表示/違反報告)
ｸﾗｲﾔ(プロフ) - 青いGさん» ありがとうございます！！！そう言って頂けると嬉しいです！！いつも読んでくださり感謝の極みです！！！これからも更新頑張ります！！！ (2022年3月19日 10時) (レス) id: 8a85863d1f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ｸﾗｲﾔ | 作成日時：2022年3月19日 4時
