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メリー「12時間が経過しました!これより、狼裁判を開廷します!」
いよいよ3回目の狼裁判が開廷した。
最初は13人揃っていたこの場にも、だんだん空席が目立ち始めている。
コウ「今回殺されたのは、教師のオサムさんか。」
リンタロウ「しかも、死体もろとも燃やされており、損傷が激しいね。」
『発見場所は図書室、発見時刻は深夜3時。悲鳴を聞き駆けつけ、消火活動を行うも手遅れ。
偉大な永井オサム先生は、大好きな本に囲まれ死亡した、というわけだけど…
厄介なのは、火災のせいで手がかりがあまり残ってないということかな。』
リツ「今回はよく喋るなぁ、ツヅミ。」
事件の概要を述べただけだと言うのに、神木ちゃんになん癖をつけられた。
前回の態度が悪かったかなぁ。うーん、反省反省。
『今回は、無干渉にも関わらず自分が白だという状況が作れなかったからね。』
ユキナリ「それはつまり、悲鳴が聞こえた時のアリバイがないって事?」
『そうなるかな。深夜3時頃は、1人で行動してたからね。』
ユキナリ「そっか。因みに俺はリンタロウと一緒にいたけれど、他の人はどう?」
おっと。
これはもしや、アリバイ確認のダシにされたかな。
みんなのアリバイをまとめると、霜月君はリンタロウ君と、ミサキちゃんはマキさんと一緒にいたようだが、残りの神木ちゃん、小宮ちゃん、新村君、そして自分の4人はアリバイがないようだ。
小宮ちゃんが変に弁明しだしたことにより、話題は炎の件に移行する。
リンタロウ「こんなに広範囲を燃やすなんて、何かガソリンとか使ったのかな?」
マキ「ガソリンなんて、どこにもなかったわよね?」
いつの間にか消えていたストーブ。これに関しては明確だろう。
『灯油じゃないかな。ほら、教室にあっただろう?ストーブ。』
ミサキ「それや!犯人は灯油を使ってオサムさんを殺したんとちゃうか?」
こんなわかりきってることは別にいい。
論点は、そこじゃない。
『それよりおかしいと思わないかい?
どうしてあんなに紙がある図書室は、大火事にならなかったんだろうね?』
チエ「…?どういうことですか?」
首を傾げる小宮ちゃん。他にもクエスチョンマークを浮かべる人が数名いる中、新村君が”つまり”と補足する。
コウ「俺たちが悲鳴を聞きつけて図書室に行くまで3分も経過していないのに、完全には燃やされてなかったオサムさんがあまりに静かだった、ということだろ?」
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クライヤ(プロフ) - 白井ゆりさん» そう言っていただけると嬉しいです!!これからも続き更新してきますので楽しみにしててください!! (2022年3月23日 6時) (レス) id: 8a85863d1f (このIDを非表示/違反報告)
白井ゆり - かなり続きが気になります‼︎ 続き書くの頑張ってください‼︎ 待ってます‼︎ (2022年3月23日 1時) (レス) @page36 id: fb320e0723 (このIDを非表示/違反報告)
クライヤ(プロフ) - なかねこさん» こちらこそ読んでくださりありがとうございます!!!喜んでいただけているようで嬉しい限りです!!!!これからも更新頑張っていきます!! (2022年3月20日 11時) (レス) @page19 id: 8a85863d1f (このIDを非表示/違反報告)
なかねこ - 続編ありがとうございます!占ツクログインしよっかな...ログインしたら間違いなく一番にお気に入り作者に入れます!!!!いつも面白い作品ありがとうございます!応援してます! (2022年3月19日 18時) (レス) @page11 id: c7c3a69365 (このIDを非表示/違反報告)
クライヤ(プロフ) - 青いGさん» ありがとうございます!!!そう言って頂けると嬉しいです!!いつも読んでくださり感謝の極みです!!!これからも更新頑張ります!!! (2022年3月19日 10時) (レス) id: 8a85863d1f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:クライヤ | 作成日時:2022年3月19日 4時