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『ここはキッチンのようだね、新村君。』
コウ「そうだな。」
キッチンに足を踏み入れる自分と新村君。
おわかりだと思うけれど、断る理由もないないし、何よりこんなに顔の整った殿方に声をかけられるという貴重な体験なのだから、醜女の自分が断るなんて大層なマネが出来るわけもなく彼の提案を受け入れた。
ちなみに、流石に名前を知らないと不便ということもあり軽く自己紹介をしたのだが、彼の名前は新村コウというらしい。
いいねにーむら。伸ばし棒が入ってて。きたほしって伸ばし棒が入る要素が全くないし好きではないんだよね。
そんなことを考えながら、棚という棚を片っ端に開けていく。
フォークやスプーン…食器という食器は揃っているらしい。
コウ「北星ツヅミ。」
不意に名前を呼ばれる。
新村君の視線がこちらを向いているのを感じたが、だからといって自分も彼に向き合わないといけないわけではない。
棚を漁り続けながら、言葉を返す。
『好きに呼んでくれて構わないよ。…何かな？』
コウ「お前、なんであの時座った？」
『あの時？さて、いつだろう。』
コウ「メリーから座れと指示があったあの時だ。わかってて言ってるだろう。」
『あぁあれか。猫耳の子……リツちゃんだったっけ？彼女に言った通り、立ち疲れたからだよ。いやぁ、自分も歳か』
コウ「御託はいい。俺の質問に応えろ。」
『……。』
ピタリ、と、棚を探るその手を止めた。
口角が上げるのを感じながら、彼の方を振り返る。
仏頂面をした彼が、腕を組んで向かい側の棚に背を預けてこちらを見ている。
自分も、そんな彼を真似するように腕を組んで棚に背を預け、そしてゆっくり、視線を彼に合わせた。
『…自分に声をかけたのは、それが聞きたかったからかな？』
コウ「まぁな。というか、お前もそれがわかってて来ただろう。」
返事の代わりにふっと笑えば、新村君はますますむっとした表情になる。
『それならむしろ、こっちこそ座らなかった理由を聞きたいね。こんな大掛かりな施設まで用意して、しかもこの人数の人間を誘拐してるような集団。指示に従わない方が危ないという思考に至るのは当然だと思うけれど？』
コウ「ならそう言えばいいだろ。嘘をつく必要は無い。」
『君達に教えてやる義理もない。…違うかな？』
コウ「…なるほど。いい性格してるな、お前。」
『…そう？君は同類かと思っていたけれど。』
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ｸﾗｲﾔ(プロフ) - なかねこさん» こちらこそいつもコメントありがとうございます！読んでくれて嬉しいです！！！！！！！！わわ、気が合うなんて、嬉しいっっ。これからも更新頑張ります！！！！！！！！！！ (2022年3月18日 7時) (
レス) id: 8a85863d1f (このIDを非表示/違反報告)
なかねこ - キミガシネの方から来ました！オリちゃんの方も良かったけど狼ゲームの方も凄く良きです！私ｸﾗｲﾔさんと気が合うかもしれぬ...更新いつも楽しみにしてます！ (2022年3月17日 19時) (レス) @page45 id: c7c3a69365 (このIDを非表示/違反報告)
ｸﾗｲﾔ(プロフ) - コメントありがとうございます！！！主人公ちゃん人気で嬉しいです！！更新これから頑張ります！ (2022年2月26日 5時) (レス) id: 8a85863d1f (このIDを非表示/違反報告)
詩音 - みんなこの主人公大好きだよね‼︎私も‼︎ (2021年12月21日 20時) (レス) @page10 id: 431a156ded (このIDを非表示/違反報告)
青いG(プロフ) - クソ好きです！！！！キミガシネの方も楽しみながら見させていただきました！！！！狼ゲーム大好きなんで、めっちゃ見させていただきます！！！！！！！まいどまいど主人公ちゃんがどタイプです！！！！！ありがとうございます！！！！！(？)更新頑張ってください！！！ (2021年11月19日 21時) (レス) @page9 id: 43df3075c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ｸﾗｲﾔ | 作成日時：2021年8月13日 16時
