羊というよりヤギですね1

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メリー「死体が発見されました！今から12時間後に狼裁判を開廷します！」

例に違わず、どこからともなく現れたメリーが、高らかに宣言する。

他の人たちが死体に集まる中、メリーがまたどこかへ行ってしまう前にその頭を掴んで行く手を阻んであげた。

メリー「わっ、な、何するんですか！」

ぱたぱた、と、短い足を必死に動かそうとするメリー。
これじゃあまるで悪役みたいなので、早速用件を伝える。

『いやぁ、本当に大したことじゃないんだ。ただ、教室の灯油が切れてしまったから、替えの灯油があるなら場所を教えて欲しいと思ってね。』

メリー「灯油ですか？それなら、後で足しておきましょう。」

『あぁ、本当かい？助かるよ。』


用は済んだ。

ぱっと手を離す。



すると、やはりものすごい早さで駆けてったメリーはあっとゆう間に姿をくらませてしまったのだった。




『…。』


誰にも聞こえないよう、息をつく。



深夜3時。

永井オサムが、死体で発見された。

今の時点で死因は焼死。悲鳴が上がったことにより、死亡時刻は3時頃だと思われるわけだが…




その間、自分のアリバイはない。
さらに、前回のように犯人を限定できるような材料だってない。



アリバイが確定できる状況を作ったことなど、2回目の殺しでは有利に働いていた一回目の狂人的ふるまいが、今回の状況下では裏目に働くのは目に見えてわかっている。


今回は、真面目に犯人を当てにいかないといけないようだ。

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