xxxii ページ34
ミサキ「あ、うん、わかった。」
ぱたぱたと、足早に部屋を出ていくミサキちゃん。
そんな彼女を見送ってから、立ち上がりついでにベットの上の人形に近づこうとすると、ぎっと縛られていた腕をつかまれた。
コウ「何する気だ。」
『誰だって気になるだろう、あの人形。』
コウ「………。」
そう主張すると、新村君はベットから人形を引きづり出して自分の前に置いた。
コウ「これでいいだろ。」
『あぁ、どうもどうも。』
入院患者のような服を着たマネキンを、まじまじと観察する。
これといって、特徴はない。
あるとすれば…
『ゆうや…か。』
コウ「…お前は、その名前に心当たりは無いのか？」
『君こそどうなんだい？』
コウ「あったら聞いてないだろう。」
『どうかな？
もし君がこのゲームの主催者だとしたら、自分を試すために聞いてるかもしれないじゃないか。』
コウ「……………」
数秒間の、沈黙。
コウ「…俺を疑ってると？」
『君だって、そのつもりで見張りを受け入れたんだろ？
自分がゲームの主催者の可能性が今のところ1番高いから。
…………違うかな？』
マネキンから視線を移し、彼を見た。
彼は、うんざりした顔で、ため息をついた。
コウ「…頭がいかれてるのかそうでないのか、ハッキリして欲しいな。全く。」
『失礼だね。2人行動をした仲じゃないか。』
コウ「あの時はお前が狼の可能性がなかったからだ。というか、それがわかってての行動だろ、全部。」
『白である決定的な証拠があるからこそ完成したショーだったね、あれは。』
コウ「そういう発言が怪しいとわかってて言ってるのか？お前。」
『自分は思ったことを口にしてるだけさ。
正直者だからね。』
コウ「嘘しか言ってないだろう。」
そんな会話をしていたら、ミサキちゃんが戻ってきた。
それを見て、新村君はミサキちゃんに見張りを頼み、部屋を出ていってしまう。
用が済んだら後はよし、ということか。
なんてマイペースな男なんだろうね。散々泣かされた女の子のことを考えてきたが、あれはきっとモテないな。
ミサキ「……」
『見つめても何も出てこないよ？』
ミサキ「えっ、あっ、ごめんな。はい、眼鏡。」
『ありがとう。』
その後といえば、人が来ては話しかけ、人が来ては話しかけを繰り返して暇をつぶした。
そうしているうちに眠気が襲ってきたため、大部屋に移動して睡眠をとることにしたわけである。
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ｸﾗｲﾔ(プロフ) - なかねこさん» こちらこそいつもコメントありがとうございます！読んでくれて嬉しいです！！！！！！！！わわ、気が合うなんて、嬉しいっっ。これからも更新頑張ります！！！！！！！！！！ (2022年3月18日 7時) (
レス) id: 8a85863d1f (このIDを非表示/違反報告)
なかねこ - キミガシネの方から来ました！オリちゃんの方も良かったけど狼ゲームの方も凄く良きです！私ｸﾗｲﾔさんと気が合うかもしれぬ...更新いつも楽しみにしてます！ (2022年3月17日 19時) (レス) @page45 id: c7c3a69365 (このIDを非表示/違反報告)
ｸﾗｲﾔ(プロフ) - コメントありがとうございます！！！主人公ちゃん人気で嬉しいです！！更新これから頑張ります！ (2022年2月26日 5時) (レス) id: 8a85863d1f (このIDを非表示/違反報告)
詩音 - みんなこの主人公大好きだよね‼︎私も‼︎ (2021年12月21日 20時) (レス) @page10 id: 431a156ded (このIDを非表示/違反報告)
青いG(プロフ) - クソ好きです！！！！キミガシネの方も楽しみながら見させていただきました！！！！狼ゲーム大好きなんで、めっちゃ見させていただきます！！！！！！！まいどまいど主人公ちゃんがどタイプです！！！！！ありがとうございます！！！！！(？)更新頑張ってください！！！ (2021年11月19日 21時) (レス) @page9 id: 43df3075c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ｸﾗｲﾔ | 作成日時：2021年8月13日 16時
