xxvi ページ27
『…そうくるか。』
リツ「脅された！？どういうことだよ！！」
サトル「じ、実は、最初に私が彼女に殺されそうになって…。
必死で命乞いしたら、殺人に協力しろと脅されて…
きょ、協力しなければ自分が殺されるし、ミホさんが死んだ後でも口封じとして殺してやると…
だ、だから、仕方なく彼女に従って、コーヒーを準備して渡したんだ！！
でも、信じてくれ！本当にそれだけで、実際に殺したのは彼女だ！！！」
すごい剣幕で叫ぶ彼。
当然だが、みんなの視線が自分に集まる。
リツ「おい、どうなんだよ！！」
『どうもこうも、やっていないものはやっていないとしか言いようがないね。』
サトル「嘘をつくなこの狼！！私に罪を擦り付けるんじゃない！！！命がかかってるんだぞ！！」
タケオ「おい、どうなんだ北星！！まぁ俺はお前ならやりかねないと思っていたがな！！」
チエ「そ、そう言えば…私が輸血パックを使おうとしてたの止めましたよね…あ、あれって貴方が狼だったから…！？」
マキ「えぇ！？そ、それじゃあ本当に…！！！」
大きくなる声。
ヒートアップしていく彼ら。
熱くなっちゃってまぁ。
ほんと、わかってないな、この人達。
『あーあ。ばれちゃったかぁ。』
生きたいなら、落ち着かないと、なのにね。
ユキナリ「……え、」
『上手くいっていると思っていたのだけれどね。残念残念。』
ミサキ「えっ、じゃ、じゃあ、ツヅミちゃん…」
『でもまぁ、ドクターはよくやってくれたよ。感心感心。
その通り、自分が狼だよ。
彼に罪を擦り付けて、彼女を殺した張本人さ。』
「……」
変わらぬ調子で。
依然笑顔のまんまそう言えば、みんながみんなぽかんとしていた。
そりゃあ、そうだろう。
こんなにも簡単に罪を認めたのだから。
こんなにも簡単に罪を擦り付けられたのだから。
そりゃあ、驚きもするだろう。
『名案だと思ったのだけれどね。彼に命乞いされた時は。
実際、今まで疑われなかったし。
それに、注射器なんか使えば医者が真っ先に疑われて当然。2重に予防線を張ったつもりだったけれど、最後の最後で裏切られてしまうなんてね。
…うーん、あと少しだったのにな。』
サトル「…そ、そう、だ。この、お、狼…」
『…おや？どうしてそんな顔をしてるんだい？
…もしかして、
口からでたでまかせに、まさか乗ってくれるだなんて、
思っても、みなかったのかい？』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 93人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ｸﾗｲﾔ(プロフ) - なかねこさん» こちらこそいつもコメントありがとうございます！読んでくれて嬉しいです！！！！！！！！わわ、気が合うなんて、嬉しいっっ。これからも更新頑張ります！！！！！！！！！！ (2022年3月18日 7時) (
レス) id: 8a85863d1f (このIDを非表示/違反報告)
なかねこ - キミガシネの方から来ました！オリちゃんの方も良かったけど狼ゲームの方も凄く良きです！私ｸﾗｲﾔさんと気が合うかもしれぬ...更新いつも楽しみにしてます！ (2022年3月17日 19時) (レス) @page45 id: c7c3a69365 (このIDを非表示/違反報告)
ｸﾗｲﾔ(プロフ) - コメントありがとうございます！！！主人公ちゃん人気で嬉しいです！！更新これから頑張ります！ (2022年2月26日 5時) (レス) id: 8a85863d1f (このIDを非表示/違反報告)
詩音 - みんなこの主人公大好きだよね‼︎私も‼︎ (2021年12月21日 20時) (レス) @page10 id: 431a156ded (このIDを非表示/違反報告)
青いG(プロフ) - クソ好きです！！！！キミガシネの方も楽しみながら見させていただきました！！！！狼ゲーム大好きなんで、めっちゃ見させていただきます！！！！！！！まいどまいど主人公ちゃんがどタイプです！！！！！ありがとうございます！！！！！(？)更新頑張ってください！！！ (2021年11月19日 21時) (レス) @page9 id: 43df3075c0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ｸﾗｲﾔ | 作成日時：2021年8月13日 16時
