xvii ページ18
チエ「ブツブツ………」
チエ「この血…別に私が全部使っても誰も困らないよね………」
『やぁ。なにしてるんだい？』
チエ「ひぃぃ！？！？」
3階、病室。
輸血パックを手に、しゃがみこんでブツブツ呟いていたツインテールちゃんに声をかけると、お化けにあったかの勢いで驚かれてしまった。
ううん、悲しいなぁ。ただ声をかけただけなのだけれど。
チエ「ツヅミちゃ……あ、えと、」
『それ、輸血パック？そんなもの何に使うのかな？』
チエ「あっ、いや、ちがくて、私、インクを探してて…」
『インク？』
チエ「ものすごくいいポエムが思いついて…でも、さきほどペンのインクがきれてしまって…」
『あぁ、なるほどね。それで代わりに血を使おうとしてたってことかい？』
チエ「はい…」
血で書いたポエム…なかなか刺激的なものになりそうだなぁ。
今話題のメンヘラなんかがやりそうだよね。血で手紙を書いたり。まぁ、自分が赤色がそこまで好きじゃないのもあるだろうけど、血は少し重いんじゃないかなぁ。
…というか、血である必要ってあるんだろうか？別に赤色のペンで書けばいいんじゃ？
……うーん、乙女心というのは謎が多いね。
『インクなら、確か図書室にあったと思うよ？』
メンヘラの真理について考えながらも事実を伝えれば、ツインテールちゃんはいとも簡単に輸血パックから手を離した。
チエ「えっ、本当に…？あ、ありがとう…」
ぱたぱたと、部屋を出ていく彼女。
どんなポエムがか多少気になりつつ、輸血パックを拾い服の中に隠した。
__________
『…おいしょと。』
弁護士様の死体を、ソファーの後ろから引っ張り出す。
果たして、彼の方は上手くやっているのだろうか。
そう考えながら、輸血パックを取り出した。
足元に横たわる彼女にそれをかけようと、傾ける。
『……………、』
『………………。』
赤い液体が、彼女の注射痕を、体を、赤く赤く染め上げていく。
赤色。
視界を染める、真っ赤な色。
『……………あ、もうないか。』
全部をかけ終えたようだ。
一刻も早く離れるべく部屋から出ると、ちょうどドクターと鉢合わせる。
聞けば、上手くやれたらしい。
つまり、偽装工作は終了だ。
サトル「…それじゃあ、後はお互い、うまくやろう。」
『そうだね。』
お互い、それぞれの方こうに歩き出す。
ふと足を止め、彼の後ろ姿を見た。
『…………うまく、ね。』
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ｸﾗｲﾔ(プロフ) - なかねこさん» こちらこそいつもコメントありがとうございます！読んでくれて嬉しいです！！！！！！！！わわ、気が合うなんて、嬉しいっっ。これからも更新頑張ります！！！！！！！！！！ (2022年3月18日 7時) (
レス) id: 8a85863d1f (このIDを非表示/違反報告)
なかねこ - キミガシネの方から来ました！オリちゃんの方も良かったけど狼ゲームの方も凄く良きです！私ｸﾗｲﾔさんと気が合うかもしれぬ...更新いつも楽しみにしてます！ (2022年3月17日 19時) (レス) @page45 id: c7c3a69365 (このIDを非表示/違反報告)
ｸﾗｲﾔ(プロフ) - コメントありがとうございます！！！主人公ちゃん人気で嬉しいです！！更新これから頑張ります！ (2022年2月26日 5時) (レス) id: 8a85863d1f (このIDを非表示/違反報告)
詩音 - みんなこの主人公大好きだよね‼︎私も‼︎ (2021年12月21日 20時) (レス) @page10 id: 431a156ded (このIDを非表示/違反報告)
青いG(プロフ) - クソ好きです！！！！キミガシネの方も楽しみながら見させていただきました！！！！狼ゲーム大好きなんで、めっちゃ見させていただきます！！！！！！！まいどまいど主人公ちゃんがどタイプです！！！！！ありがとうございます！！！！！(？)更新頑張ってください！！！ (2021年11月19日 21時) (レス) @page9 id: 43df3075c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ｸﾗｲﾔ | 作成日時：2021年8月13日 16時
