＜デートと言われましてもですね。＞４ ページ37
『私、恋愛は他人事だと思ってた。』
彼の眼をじっと見返す。
『デート、ありがとう。田中君のこと、いろいろ知れた。』
パッと顔が明るくなる田中君。
私も、彼みたいに向き合わなければ。
『だからこそ、ちゃんと返事を返すね。
ごめんなさい。田中君が私に思ってるのと同じ気持ちを、私は君に返せない。
…私のこと、好きになってくれて、ありがとう。』
「…、
そ、っか。
うん、わかった。
こちらこそ、俺の気持ちにちゃんと向き合ってくれて、ありがとう。」
田中君は、そう言って笑う。
彼は、立ち上がると、私に手を差し出した。
私も、それにこたえるために立ち上がり、その手を取る。
「ありがとう！」
『こちらこそ！』
彼に負けない大きな声で答えながら、私たちは、握手を交わしたのだった。
ユキヤ「で？」
『え？それで終わりですけど。』
ユキヤ「いやいや…。」
それから、数日が立った。
今日はゴールデンウイーク最終日なわけであるが、私といえば、どこに出かけるでもなく自分の家で絶賛ユキヤとゲーム対戦中である。
あ、男の子振っといて男と家で二人っきりとはどういうことだって思ったでしょ。
ちっちっち。そんなわけあるまい。
ユキヤのほかに、ソウさん、キサラギさん、カンナも一緒なのだ！！！
カンナ「わぁ、やっぱりオリさんもてるんですねー！」
『いや、告白されたからと言ってもててるわけではないと思うよ？』
ソウ「それで？そのあと田中君とはどうなったの？」
『いや、だから、その時ちゃんとことわったからどうもこうもないというか…
…いったぁえええええユキヤ急にコンボ技決め手クンなしなんでそんな急に強くなった噓でしょ！？』
キサラギ「まぁまぁ、そう言わんといてや。オリがこくられたって聞いて、真っ先にこの二人がおれにそうだ・・・」
ばしっ！！
ユキヤとソウさんが何やら俊敏に動いたかと思えば、顔面と腹部にパンチを食らってるキサラギさん。
この人が一番かわいそうだな…。
『あーでも…』
そう言いかけて、私のスマホが鳴った。
見覚えのある名前に、すこしにやっと笑って電話人出る。
『もしもし田中っち？どした？…え？何？前田さんのタイプ？しゃあないなちゃんとメモとっときなよ？ええっと…』
九重オリ。
恋バナ友達ができましたっ！！
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みょん(プロフ) - うわぁ！こっちもいい！オリちゃん＆ソウもいいけど、私はやっぱりオリ＆ユキヤかなぁ！ユキヤくんは報われてほしい（願望）できれば二人がくっついてくれませんかね……。本編も番外編もどっちも大好きです。早くキミガシネの続編出ないかなぁ。 (2023年2月22日 7時) (
レス) id: 1ba8aac85f (このIDを非表示/違反報告)
柊。 - 先輩発作起きますって (2022年10月15日 22時) (レス) id: 595642c653 (このIDを非表示/違反報告)
パラるらパラるらﾌﾟﾋﾟｰ(プロフ) - コメント失礼します！！！ワイ的にはゆきをとおりちゃんのペアが大好きなのでオンリーがいいです！！！ご検討ください！！ (2022年6月26日 23時) (レス) @page33 id: ef041b84a4 (このIDを非表示/違反報告)
紅楓(プロフ) - コメント失礼致します！！個人的にはオンリーがいいですかね……ソウさんとの方は本編で十分やってますし…… (2022年6月26日 22時) (レス) @page33 id: 308d37e7a7 (このIDを非表示/違反報告)
レン(プロフ) - コメント失礼します！三角関係が自分は見てみたいです！ｸﾗｲﾔ様の作品楽しみにまってます！これからも頑張ってください！ (2022年6月26日 20時) (レス) @page33 id: 636d5f9292 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ｸﾗｲﾔ | 作成日時：2021年8月16日 12時
