キミガシ……え？死ななくていいって？3

＜デートと言われましてもですね。＞２ ページ35

キサラギ「なるほど…それで明後日、遊園地デートをすることになったってわけやな？」
　
『そうなんすよ…。


お願いしますよパイセーン、デートっぽい服選んでくんないすかー？』


キサラギ「それが人にものを頼む態度かボケ。」



ぱしっと頭を小突かれた。

くそ。流石関西出身。ここがおしゃれなカフェだというのに突っ込みに容赦がないとは…。



『お願いいたしますキサラギ先生、私に服を選んでくださいませ！』


キサラギ「はぁ…。まぁ、それは別にいいけども…。」




私が素直に頭を下げたら、今度はため息をつかれた。

何か言いたげな目で私を見てくるキサラギさん。



まぁ、そんなのお構いなしとカフェオレのお代わりを頼む。





キサラギ「…あー、えーっと、オリ？」

『ん？ナンスか？』


何やら、私の背後に視線をちらちら向けながら話し出すキサラギさん。


なんだ。私のことを見て言えないほどいいづらいことを言おうとしてんのかこの人は。


だったら聞かなけらばいいのにね？？？？





キサラギ「お前、その田中のこと、ふったんやろ？」
『え？はい。』

キサラギ「それなのに、なんでデートには乗り気なん？」

『乗り気ってわけじゃないですけど…。


いや、相手のことよく知らないって理由で断ったので、相手を知る機会を断るのは失礼かなぁと。
もしかしたら、知っていくうちに好きになるかもしれないし？』






がたっ！




なんだか後ろの方で何か倒れる音がしたような…？




キサラギ「…、あー…、えーっとぉ？

服よな、服。

そやなぁ、やっぱりデートだし、ガーリーなワンピースとか…











……は、だめやんな！？遊園地やしな！？いつもどおりが一番ええて！！！」


『あー…、まぁ確かに？』

キサラギ「そやろ？そやんなぁ！？いやぁ、ははは、ま、まぁ、自然体が一番やて！」

『…、キサラギさん、これ私、後ろ向いてもいいやつですか？』

キサラギ「や、やめてあげた方がええかな。あっちはばれてないと思っとるっぽいし。」


『…キサラギさんも大変っすね。』

キサラギ「それはお互い様やろ・・・。」

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