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Aside


本当は木の上で冨岡さんと鬼を庇う少年をただ見ているだけのつもりでした。



でも…少年の耳元で揺れるそれは余りに私を悲しみへ突き落とし、またこの子を守ってやらねばいけない…私が隊律違反を冒してまでどうにかしてあげたいっと思う理由となるには耳飾りは十分すぎる程の原動力でした。


鬼となった妹を必死に守ろうとする人間…少年の妹は鬼となり兄を、人間を襲おうとする。


勿論、鬼を滅するために鬼殺隊に入った…だからもしあの妹の鬼があの子を傷つけようとするなら私はいつでもその鬼の頸を斬ろうと思います。



鬼が冨岡さんの手に渡り少年が力なく跪いて妹の命乞いをする…すると冨岡さんが珍しく怒って叫びました。


冨岡さん…そんなに言いたい事をしっかり言えるのならいつもそうして欲しいものですが…


そこからは時の成り行きに任せ、今は眠っている少女の鬼と耳飾りの少年の頭を優しく撫でました。


ごめんなさい…ごめんなさい…炭吉さん、すやこさん…すみれ…竈門家の方々…耳飾りの少年…禰豆子さん…守ってあげられなくてごめんなさい…


きっともう少し私が早く来ていれば竈門一家は殺されていなかったかもしれません。


きっとこの2人も今頃家族と幸せな時間を過ごせてたかもしれない…


あぁ…頭が痛い…その原因は悲しみなのか怒りなのか…自分への不甲斐なさなのか…罪悪感なのか…今目の前で事実を突きつけられているからか…


少年の耳についた縁壱さんが確かに存在したという印…私の頭の中では縁壱さんが最後に見せてくれたあの笑顔がうかんだ。


この子はヒノカミ神楽の継承者…耳飾りの継承者…そうしてこの鬼の少女は炭吉さんやすやこさん達の紛れもない子孫…少年のたった1人の大切な家族…



私はせめて鬼の禰豆子さんがこれから苦しんでいかないように冨岡さんが切って持ってきた竹に少し術をかけておきました。


A「いいですか…?人間は守り助けるものですよ、禰豆子さん…今私は貴女に夢を託そうと思います。どうか…ご無事で。」


冨岡さんにバレないように禰豆子さんの耳元でそう囁くと私は着ていた羽織を禰豆子さんに着せました。


私にはまだやるべき事がありますから…そろそろお別れの時間です。


私は冨岡さんにこれは自分の責任でもある事を伝えそこから冨岡さんの口下手な話を何となく聞き流し次の目的地へ向かいました。

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(プロフ) - 人を愛し人に愛された鬼のお話 2【鬼滅の刃】のパスワードを教えていただきたいです! (2020年11月29日 19時) (レス) id: e826140184 (このIDを非表示/違反報告)
狩華 - すみません、パスワードがわからなくてこの小説の続きが見れないんですが…教えていただけないでしょうか…? (2020年11月21日 0時) (レス) id: 95ea5261ad (このIDを非表示/違反報告)
ぎゆ。(プロフ) - 東方Pさん» ご指摘ありがとうございます、直しておきました! (2020年6月14日 16時) (レス) id: 228204aa84 (このIDを非表示/違反報告)
東方P(プロフ) - 47ページの、実弥の字が巳になっています。あとおもしろいです! (2020年6月14日 14時) (レス) id: e701055d1b (このIDを非表示/違反報告)
ぎゆ。(プロフ) - 白玉の星さん» コメント嬉しいです!ありがとうございます!返信の仕方が分からず遅くなってしまいごめんなさい!面白いと言っていただけて嬉しいです!これからも面白く書けるように頑張ります(笑) (2020年5月28日 19時) (レス) id: 228204aa84 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぎゆ。 | 作成日時:2020年5月18日 15時

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