27 ページ27
しのぶside
激しくぶつかりあった上弦の弐と日柱様。
何故か上弦の弐も日柱様もニコニコしていて何度目を擦ってもあの笑わない日柱様が微笑んでるのを見て言葉を失っていました。
そして一旦日柱様が上弦の弐から距離をとりました。
日柱様の背中越しから見る上弦の弐の顔はずっとニコニコしておりその後不吉な笑い声をあげて日柱様を見つめていました。
日柱様は上弦の弐から目を逸らさず私達の所まで下がるといきなり姉さんをおぶってできるだけ遠くに行ってと言われました。
私はでもっと反対しました。
上弦との戦いの中日柱様だけ置いて逃げるなんて…
でも私が反論する前に日柱様が私の方を見て口に人差し指をくっつけてシーっと微笑みながら振り返ってきました。
A「そんなに心配なさらないでください。私はこんなんでも柱ですから。カナエさんを連れてできるだけ遠くに行ってください。明け方まで私と合流できなければ私を待ってるなどしなくてもいいので。困ってるようですがこれは上官命令です。あっ、これは職務乱用でしょうか…」
そういって可笑しそうに微笑む日柱様を見て不覚にもドキッとしてしまった。本当に美しくて綺麗な人だから…そして私は戸惑いながらも姉さんを背負ってできるだけ遠くまで逃げた。
まず姉さんを布団で寝かせてあげたくて藤の花の家紋の家を探して姉さんを預ける。
そして私が姉さんを置いて日柱様の所へ行こうとした時…頭の中で日柱様の声が聞こえた。
A「胡蝶しのぶ…絶対に戻ってきてはなりません。いいですか?貴女はカナエさんを守るのが任務です。」
直接言われたわけでもないのにきっと日柱様が言ったことだからと心配なのに、聞こえる証拠もないのに夜明けまで日柱様を信じて待とうと身体が勝手にするのはどうしてだろう…
その頃私は姉さんの傷ぐちに包帯を巻いたり日柱様の無事を願うなど落ち着かない時を過ごした。
絶対に来るなって言われても…私の頭は何かを警告してるのに妙に日柱様を信じて冷静になっている私に自分が1番驚いた事だった。
Aside
さてと、あの子達も行ったし…そろそろ本気を出しましょうか?
上弦の弐なら勿論私の兄上様と何らかの関係があるはず。
私は早く兄上様の居場所を知りたいのですよ…
だからそろそろ教えてくれますかね?
A「童磨さん〜無惨って人はどこにいるの?」
私のニコニコとした顔とは反対に次は童磨が少し焦ったような顔をした。
80人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
舞(プロフ) - 人を愛し人に愛された鬼のお話 2【鬼滅の刃】のパスワードを教えていただきたいです! (2020年11月29日 19時) (レス) id: e826140184 (このIDを非表示/違反報告)
狩華 - すみません、パスワードがわからなくてこの小説の続きが見れないんですが…教えていただけないでしょうか…? (2020年11月21日 0時) (レス) id: 95ea5261ad (このIDを非表示/違反報告)
ぎゆ。(プロフ) - 東方Pさん» ご指摘ありがとうございます、直しておきました! (2020年6月14日 16時) (レス) id: 228204aa84 (このIDを非表示/違反報告)
東方P(プロフ) - 47ページの、実弥の字が巳になっています。あとおもしろいです! (2020年6月14日 14時) (レス) id: e701055d1b (このIDを非表示/違反報告)
ぎゆ。(プロフ) - 白玉の星さん» コメント嬉しいです!ありがとうございます!返信の仕方が分からず遅くなってしまいごめんなさい!面白いと言っていただけて嬉しいです!これからも面白く書けるように頑張ります(笑) (2020年5月28日 19時) (レス) id: 228204aa84 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ぎゆ。 | 作成日時:2020年5月18日 15時