閉ざした思い【あおい】

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いつものようにお兄ちゃんがいる公園へと足を運ぶ


遠くから制服姿でベンチに腰をかけている1人の男の人


お兄ちゃんだ


でも、その背中は遠くから見ても分かるほどに落ち込んでいたような気がした


でも、なるべく普通に声をかけた


「お兄ちゃん」


兄「………」


「お兄ちゃん！」


「よるな！」


「え…？」


お兄ちゃんに触れた手を一瞬で払いのけられた


「お兄ちゃん…？」


「お前のせいでっ…」


「な、何言ってるの？」


「お前のせいで俺がいじめられんだよっ！」


「え…？」


「お前が近づいてくるからっ…周りからバカにされて…逆らえねえし奴 隷みたいなもんなんだよっ！」


「………そんな」


「なんでお前なんかと一緒にいなきゃいけねえんだよ」


「でも…お兄ちゃんが…」


「お兄ちゃん」


「お兄ちゃんなんて呼ぶんじゃねえよ…！」


「ビクッ…」


「お前なんて…死ねばいいのに…」


「なんでっ…お兄ちゃん…生きろって…何回も言ってくれてた…」


「そんなの嘘に決まってんだろ、死なれるとめんどくさいからだよ！」


「やっ…こんなの…お兄ちゃんじゃない…」


「誰もお前なんか愛さないんだよっ！
お前は周りの幸せを奪う！だから近づくな！」


「やっ…やだ…もうやめてっ…」

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