烏野高校には、もう１人２年生が居たようで... (ページ7)

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ー次の日ー

西谷「Aーーーーーー!!!」

『う、うるさい...。』

叫ぶな。恥ずかしいだろ...。

西谷「もっかい!もっかいバレーやろうぜ!」

『取り敢えずうるさい。』

『声のボリューム下げて。』

西谷「あ、おう。」

『あと、僕はもう辞めた。』

『何回言えばいいのさ。』

......バレーに心残りがないと言えば嘘になる。

でも。

逃げたから。

戻ってもまた折れるだけ。

田中「なぁA、俺からも頼む!」

田中「戻って来いっ!!」

『田中......。』

『だから声のボリューム下げて。』

田中「あ...すまん。」

『田中も西谷も。』

『僕が辞めてからずっと言ってるけどさ。』

『何でそんなに僕にこだわるの？』

西谷「何でって...。」

西谷「なぁ?」

田中「あぁ。」

『?』

なんか理由があるのか...？

結構真剣な顔してるし、よっぽどの理由が......。

西谷「そりゃ。」

田中「ムカつくから。」

『...は?』

え、あ、僕の聞き間違い?

ん?「ムカつくから。」??

『どゆこと......』

田中「だってなぁ...」

田中「"無駄に"顔良いし。」

ちょいまち、田中何言ってんの?

西谷「"無駄に"勉強出来るし。」

無駄にのとこ強調すんな。

田中「"無駄に"バレーめっちゃ上手いし。」

それお前らブーメランな??

西谷「とにかくムカつく。」

『......はぁ?』

田中「あと清子さんに微笑んでもらってるのクソムカつく!!」

『...マジで何言ってんの?』

『というかそんな理由?』

めっちゃどうでもいい理由だったんだが。

田中「そんな理由とは何だ!そんな理由とは!!」

田中「清子さんに微笑んでもらえてるんだぞ?!」

『いや、知らんし。』

西谷「無駄にハイスペックだしよぉ。」

西谷「もったいねぇ!!」

西谷「そしてムカつく!!!」

『えぇ......。』

田中「だから絶対連れ戻す!!」

意味分からん。

『それ褒めてんの?貶してんの?』

二人「「両方!!!」」

『バカの回答。』

西谷「んなっ......。」

西谷は見て分かるほどに落ち込んだ。

『ふっ......』

『おもしろw』

田中「んだとぉ!!」

田中「やっぱムカつく!!」

『それしか言えないのかよw』

田中「くぅっ......。」

何か、楽しい...。

『理由が理由だったんで更に戻る気ないです!』

『出直してくださーい!』

西谷「ぐぬぬ...。」

田中「こうなったら強制的にでもっ......。」