_無気力_ ページ2
ある日、僕の愛する人は亡くなった。
侑李、大好きだよ、という
短い言葉と僕を残して。
それから、僕は恋をしないと決めた。
君が悲しい思いをしないように
君を、
僕が忘れない為に。
結婚だって考えてた、
ファンにだって伝えて、
みんな分かってくれた。
なのに君は 不意に 事故にあって亡くなった。
不運の事故。
医者にはこう言われた。
ふざけないでほしい。
僕の彼女が何をした。
いつだって道の端を歩いてた、
いつだってご飯は一粒も残さず食べていた、
ありがとうやごめんなさいもちゃんと言えてた、
人の喜びを分かってあげてた、
人の悲しみを分かってあげてた、
それが不運の事故?
誇れるほど素敵な人が不運にあうの?
いい事をすればいい事が起こるんじゃないの?
彼女が亡くなってから
僕は仕事に打ち込めなくなった。
テレビの前ではちゃんと
僕らしい笑顔を決めてた。
でも、それはテレビの前だけ。
楽屋に入ると僕は泣いてた。
もう君が僕の活躍を見てくれることはないのだから
メンバーにも励まされた。
でも、誰も愛する人を失った気持ちは分からない。
いや、分かってもらっちゃ困る。
みんなは、誰1人失ってないのだから。
僕には君しかいないんだよ…
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作者名:みぃ | 作成日時:2017年8月12日 3時