みゅーじっく(×ar) (ページ12)

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落ち込みながらもチラッと侑李ちゃんを見ると

丁度バッチリと目が合った。

ん…？？目が…

｢合ったぁぁぁ？！！｣

伊｢え、なに大ちゃん…うるさい｣

｢あ、ごめん…｣

びっくりした。偶然だよね偶然。

1人で火照った顔を冷ましてると

知｢なんか、渡すの緊張するなぁ…｣

小さい声だったけど、俺の耳はハッキリと侑李ちゃんの声を拾った。

その緊張って本命だから…？？

｢誰に…渡すのかな…｣

伊｢知念さんって本命いたんだね｣

｢カッコいいのかな…｣

伊｢大ちゃんだってカッコいいじゃん！モテるじゃん！｣

｢付き合って…るのかな…｣

伊｢そんな話は聞いたことないけどね～｣

伊野ちゃんの励まし的なものは俺には効かない。

君の隣を歩く人は、手を繋ぐ人は、その可愛い笑顔を独り占め出来る人は…誰なの？？

そんなこと考えてる俺は女々しすぎるな…。

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｢授業始めるぞ～！！｣

侑李ちゃんの本命の相手が気になりすぎて

授業なんかまともに聞いてられなかった。