事件の近くに猫谷さん【名探偵コナン】

40話 ページ9

ＮＯside

服部や和葉も見事に声を揃えて「ええっ！？」と目を見開いた。

「ウチ、この収録が終わったら暇なんです、良かったらこの後お茶でも飲みません？」

彼女はきゅっと服部の腕に自分の腕を絡める。

満更でもなさそうに頬を赤らめる服部の後ろで和葉は驚いたようで戸惑っている。

「ちょ、ちょっとあんた何を…」

「いやいや…」

服部が和葉に慌てて言い訳をしようとした時、1人のスタッフがこちらへと駆けて来た。

「紅葉さーん！すんませんけど、1度控え室に戻ってください！」

「あら、今ええとこやったのに…」

紅葉が残念そうにしたところで、和葉が2人を引き離す。

そんなことは気にもとめずに紅葉はスタッフの方を振り返った。

「実は矢島さんの到着が遅れてまして…」

「矢島さんが？まあ、この番組を企画したご本人やし…、色々忙しいんでしょうなぁ」

「ほんなら平次くん、また後で」

にこりと微笑んで手を振る紅葉に、服部もつられるようにして「ああ、ほななぁ」と分かりやすく嬉しそうなにやけ顔で手を振り返す。

だがその手は和葉ちに叩かれてしまう。

「誰やねんあの女ァ…！」

「さっきのキレーな姉ちゃん」

「やっぱり美人さんだね〜！」

子供たちがそうワイワイする中服部は言い訳を言っていた。

そんな中コナンは紅葉について調べていたのだった。

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