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64話 ページ33

youside

「そろそろ教えてもらいましょか猫谷さん。どうしてここに?」

『ただの旅行のつもりだったんだよ静華さん。最初は。』

「猫の性も大変ですこと。」

そんな顔しないでよ…、

『それにしてもあの時の赤ちゃんあんなに大きくなったんだね。よくよくみれば面影が平蔵さんそっくり。』

まぁ最初にあった時全然気づかなかったんだけどね!!!

「でしょう?今度アルバムみせましょか?」

…ながくなりそうだからいいや!!!

まさか親バカな静華を見れるとはね。

それにしてももう16年経ったのか…

あの時平蔵さんたちに会ったのはまだアキフミが現役の頃だったな。

私が今みたいにアキフミたちから去って20年位あとだった。

まさかその5年後に再開することになるとは思ってもみなかったけど。

『皆私を置いて言っちゃうんだから寂しいものだね。』


"猫谷さん!"

ふと懐かしい声が聞こえた気がした。

「…置いてかれてる思うのは貴方じゃないと思いますけどなぁ。」



「何でもありません。」

そこまで言っといて教えてくれないのもどうかと思うけど。

『あ、そうそうここのホテルのビッフェ美味しいらしいよ。』

「朝からビッフェ食べる気ですか?」

そう呆れないでよ!

『お粥もあると思うし、行こうよ静華さん。』

「分かりましたから袖を引っ張るのはよしてください。」

やったね。

『早く早く。和葉ちゃんが起きる前に帰らないと行けないよ。』

「そう急かさんでもビッフェさんも和葉ちゃんも逃げませんがな。」

呆れつつも急ぎ足で着いてきてくれる静華さんだった。

「(貴方はそう思っても周りは逆に思うやろな。貴方はいつもいつだって誰も辿り着けない場所にいるから。)」

静華は目を細めた。

「(そんな貴方だから()は…)」

『どうしたの静華さん?』

サングラスの隙間からエメラルドのような瞳が煌めいた。

「なんでもありません。(彼は貴女の隣に立とうとしたのでしょうね。)」

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チョコミント(プロフ) - あおさん» 猫じゃらしでした!!!!!!!すみません!!!! (9月20日 0時) (レス) id: 5f4119665c (このIDを非表示/違反報告)
チョコミント(プロフ) - あおさん» コメントありがとうございます!すみません、沢山ご指摘してもらって。本当によく読んでもらえてるみたいで…気を引き締めて文字を打ちたいと思います。ご迷惑おかけしました。 (9月20日 0時) (レス) @page34 id: 5f4119665c (このIDを非表示/違反報告)
あお - 65話の電話のやりとりにて。大阪は県警ではなく府警ですよ。大阪府なので。 (9月19日 13時) (レス) @page34 id: e2c1a012e2 (このIDを非表示/違反報告)
あお - 46話のおまけで、猫谷さんは猫谷を掴むとありましたが、どういうことでしょうか。 (9月19日 10時) (レス) @page15 id: e2c1a012e2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:チョコミントチップス | 作成日時:2023年5月25日 19時

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