51話 ページ20
『…あれ？あの、その足のパスケースは？』
「ん？」
私はおっちゃんに近づき、その落ちていたピンク色のパスケースを手に取った。
『…多分紅葉ちゃんのじゃない？』
さっき通ってたの紅葉ちゃんぐらいだもの。
「何かの拍子に落としたのかな？」
かもね。
「まだロビーにいるんじゃない？」
『そうだね。私届けてくるよ。』
まぁ会えなくなったら伊織に連絡すればいっか。
「あ、私も行きますよ。」
『じゃあ一緒に行こ！』
「はい！」
そう蘭ちゃんは微笑んでくれる。
さすがエンジェル！人たらしだ！
__________
「蘭姉ちゃん、居たよ！あっち！」
私の代わりにパスケースを片手に走っていた蘭ちゃんは、何故か着いてきたコナンくんの声に足を止めて振り返る。
コナンくんの指差した方向には、車に乗り込もうとしている紅葉ちゃんの姿があった。
やっべ！！
慌てて追いかけるけど、パタンと車のドアは閉められ…、
「紅葉さん！待って〜！！」
病院から出た時にはもう遅かった。
車は向こうへと行ってしまい、どんどん小さくなっていく。
後でムガに連絡して届けてもらうか…、
「どうしようこれ…」
困り顔で手元のパスケースを見つめる蘭ちゃんに、コナンくんが口を開いた。
「名前や学校は分かってるけど、連絡先は中見た方が早いんじゃない？」
「そうだね」
そう言って蘭ちゃんたちが中を見ると…
『写真？…この人は…』
パスケースの中から一番最初に出てきたのは写真だった。
男の顔が写っている。
確か5年前ぐらいに失踪した…？
「この人がどうかしたの？」
聞かなかったことにしてくれ少年！
『いやなんでもないよ。他には何が入ってるの？』
私に急かされ蘭ちゃんはもう1枚の写真を出した。
「えっ」
蘭ちゃんは目を丸くさせ、その隣のコナンくんがゲッと顔をしかめた。
なぜならその写真に写ってるのは、確かに幼い頃の服部くんと紅葉ちゃんだったから。
「これって紅葉さんと服部くんだよね…？」
「…指切りしてるね」
『…まるで約束してるみたいだね…？』
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チョコミント(プロフ) - あおさん» 猫じゃらしでした！！！！！！！すみません！！！！ (9月20日 0時) (
レス) id: 5f4119665c (このIDを非表示/違反報告)
チョコミント(プロフ) - あおさん» コメントありがとうございます！すみません、沢山ご指摘してもらって。本当によく読んでもらえてるみたいで…気を引き締めて文字を打ちたいと思います。ご迷惑おかけしました。 (9月20日 0時) (レス) @page34 id: 5f4119665c (このIDを非表示/違反報告)
あお - 65話の電話のやりとりにて。大阪は県警ではなく府警ですよ。大阪府なので。 (9月19日 13時) (レス) @page34 id: e2c1a012e2 (このIDを非表示/違反報告)
あお - 46話のおまけで、猫谷さんは猫谷を掴むとありましたが、どういうことでしょうか。 (9月19日 10時) (レス) @page15 id: e2c1a012e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：チョコミントチップス | 作成日時：2023年5月25日 19時
