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六 ページ6
今度は勢いよく開かれ、けたたましい音が部屋に響きました。使用人さんは勢いよく振り返り、私も覗くように見てみれば、父がそこに立っておりました。父は部屋の様子を見るなり、一度は目を見開き、その後直ぐに深く顔を顰めていた、……と思います。使用人さんはこれ以上となく慌てたようになり、何かを言おうとしましたが、直後に父が静かな言葉で遮りました。静かでありながら他人の言葉を遮ることができる程威圧の籠った声を、私はその時初めて聞きましたし、その後聞くこともありませんでした。使用人さんは最早何も言えず、そのまま部屋から去って行ってしまいました。色々な出来事があり呆然としていると、父は先程の様子どころか、これまた普段の様子からも態度を一変させ、ひどく心臓を締め付けられているような顔をして、此方に駆け寄ってきました。そうして漸く私も言葉を発することができて、同時に、安堵感によって身体の力が抜けていきました。普段は苦手でいても、その時はどうしてか、父の目を見ることに対しての抵抗感が薄れていました。その後、母と兄も心配したご様子で来てくださって、少々嬉しかったのはあるのですが、その時はそれよりも、あれはどういう事だったのだろう、という疑問に囚われていました。結局その時には分からなかったのですが、………………しかし、私が他人(をあまり近いところまで寄せつけないよう、他人をよく見るようになったのは、その事があった後からかも知れない……それも後で話します。しかしあまりお気になさらずに。……父の話も長くなってしまいましたね。そういう方だった、ということを話しておきたかったんです。
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作者名:蟻蟀 | 作成日時:2022年10月21日 15時