今日:9 hit、昨日:0 hit、合計:790 hit
小|中|大
三 ページ3
まぁ一重に厳しいと言っても、何かあって怒鳴るような人ではありませんでした。むしろ静かな方でして…………そう。本当に、怒る事はそう無く、言葉も強くはない筈なのですが、私はあの御方の声には、何か圧のようなものがあるように感じていました。それを自身が意識的にやっていたのかは、やはり分かりませんが。……そのせいか、私はあの御方の目を見て話すことがどうしても苦手でした。後でも話す事ですが、私は基本、人の目を見ていなければ話ができない質なのです。しかし、あの御方とは目を合わせるだけ、はたまた目を見ないまま口を開くだけでも、なかなか難しく感じていたものです。至極(奇妙な話ですが、あの御方は私にとって父親という一番近い人物である筈なのに、まるで他人であるかのような感覚がありました。勿論他人にここまで目を掛けるわけはありませんし、歴とした親子なのですが……他人であって目を掛けるというと、まるで養子────嗚呼、そう言ってしまうのは流石に駄目ですね。失言でした。……もし本人が今の失言を聞いていたら、恐らくさぞかしお怒りになられることでしょう。……あの御方は、家族に関わることとなると、普段の静かな様子が嘘であるかのように熱くなられます。というより、元々普段から熱い御人なのです。静かな御方だとは言いますが、それはあくまで態度、目に見えるところの話に過ぎません。厳格、というのは、それ程迄(に規律というものに熱を持っているということです。つまりあの御方というのは、熱さ故の厳しさを持ち合わせており、更に言えば非常に家族思いな人物、ということだったわけですね。えぇ、そうですね、それで思い出した事があります。あまり良い気のする話ではないのですが……。
- 金 運:
★☆☆☆☆
- 恋愛運:
★★★☆☆
- 健康運:
★★★★★
- 全体運:
★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
ラッキーアルファベット
X
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした!
→ 目次へ|作品を作る|感想を書く
他の作品を探す
おもしろ度を投票
( ← 頑張って!|面白い!→ )
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:蟻蟀 | 作成日時:2022年10月21日 15時