十四 ページ14
奇妙な違和感、と語りました。晧壱が、私から感じた違和感。…………私は、そこで以前にあった出来事を思い出しました。語られて漸く、です。私は或る時、晧壱に相談事をした事があったのでした。それは私にとって、些細とは言い難い悩みであった筈なのですが、いつの間にか頭の隅からも追いやっていたようでした。…………まさか、そんなところで、私が。……晧壱が。……………話が終わって、私の口から真っ先に出たのは、疑問の言葉でした。その時は、いつものように取り繕うことなんてことは、全くできなかった。どうすればいいのかも分からなかったんです。最低限、動揺だけは表に出さないようにして、必死に頭を回していました。しかし、言い訳のひとつだって思い浮かびませんでした。……単純に言い訳、と言うと妙ですね。元々言い訳を言うような話ではないのに。ただ、ここで自分を繕う言葉を出すことを恐れたのです。もし、どれだけ下手な言葉でも、繕うようなことを言ったとすれば、それは自分自身の全てを裏切ることになる、というように感じたからです。そうすれば、今まで築いた「壁」も、それで守ろうとしていた自分も、自分が作るもの全てが、あまりに惨めなもの感じることになる。……そんなことは、あってはならない。だから、そうならないように、私は……。
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作者名:蟻蟀 | 作成日時:2022年10月21日 15時