十一 ページ11
…………嗚呼、でも、話していても痛みを伴わない人も居ました。…………記憶の中の顔が、霞がかりながらも出てきます。友人。私には友人が居ました。学校での友人です。実のことを言えば、家の事もあるので、学校に通わないという選択肢もあったのです。ですが、私はその時少しでも家から逃れていたかったので、行く選択をとっていました。学校で過ごす中で振舞いを変えることはなく、やはり家で過ごすのと同じように、「壁」、そして外側と内側がありました。それでも、学校という場所は、私にとっての地獄と言っても過言でない家よりも、幾分かはましな世界でした。
……彼と最初に話したのは、十三歳で……夏頃でした。夏用の白い学生服が、どうにも眩しかったのを覚えています。私は教室では窓際の席であり、差してくる日が少しだけ鬱陶しく、それでありながら落ち着く場所でした。だから、そこに疑問を抱いて、彼は声を掛けてきました。あの時は、素直に少し驚きました。……否、その後でも彼には驚かされてばかりだった。……まぁ、順を追って話します。とりあえずその時は、突然声を掛けられたことと、その声の主がその彼であったことに驚きました。彼は、クラス中に……いや、もしかしたら学校中かもしれません。よく周りから、変人、と呼ばれていた人でした。綺麗な長い髪の持ち主なのですが、それが人にはあまりにも目につくようで、容姿、それが転じて性格やら家やらについて噂されるような人物でした。声を掛けられて、直ぐ笑って返事をしましたが、一瞬月並にも驚いてしまったのです。……更に不思議なのは、それをきっかけに、私とその人──
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作者名:蟻蟀 | 作成日時:2022年10月21日 15時