哀情コンビネーション ページ8
「キティ、何か分かりましたか。」
キーボードの音が響く暗室で、安室は風果、もとい組織の一員キティに声をかける。
「いいえ、こっちは特には…。」
「はぁ、ラムに急かされているんです。早くあの情報をよこせ、と。」
ため息をついた安室は、もう一度パソコンに向き直る。
「早くしないと…。」
「あの、1ついい？」
暗闇の中、パソコンの光源を頼りに声をした方を見る。
「はい？」
「私は詳しくは知らないけれど、バーボン、前に一度工藤邸に侵入したことがあるでしょう？」
「あぁ、あの時の…。」
赤井と対面し、工藤夫妻に出会ったあの時を思い出す安室。
「あなた、かなり気合を入れて行ったみたいだけど、本当に何も成果はなかったの？」
「それは…。」
安室は少し苛立ちを含んだ目を抑える。
「あれにはやられました。まさか赤井が組んでいたとは…。」
「…。」
俯く風果。
「何か1つでもないの？」
「今のところは。だから焦っているんです、ラムにも散々せっつかれているんですから。」
「その事なんだけど…」
「誰かいるのか！？」
「気のせいじゃない、何か聞こえたぞ…。」
廊下から聞こえる声に、風果と安室はアイコンタクトを取った。
廊下の電気が点く寸前にパソコンを閉じると、痕跡を全て消し去り2人はその場を去った。
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clone Alice - リリさん» ありがとうございます！更新は遅いですが、話はできてるので必ず公開しますね！ (2022年3月30日 20時) (
レス) id: 2476b11c54 (このIDを非表示/違反報告)
リリ - 初めはして！一気読みしました!!続き楽しみです‼ (2022年3月24日 13時) (レス) @page10 id: f34a09b788 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：clone Alice | 作成日時：2021年9月4日 18時
