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「…とにかく。1番許せないのは、昨日の夜。」
「昨日の夜？」
「本来なら僕と会っていた時間帯に、怪盗キッドとの約束を優先させた事ですね…。」
いつにも増して真剣な顔で言う安室に、少し動揺する風果。
「そ、それ…？それは、申し訳ないって思って…」
「申し訳ないって思ってるなら、ちゃんと表してくださいよ。」
「え…？」
「行動で。」
月の光に照らされる安室から、風果は目を離せなくなっていた。
「ご、ごめん…なさい。」
「謝罪じゃなくて…わかるでしょう。」
雰囲気の違う安室に、つい後退りしてしまう。
「そ、そんな事…あれ？」
動揺で目を泳がせた風果は、ふと目の端に映る封筒を見つけた。
「ん？」
「そこ、封筒が落ちてきて…。」
「え？」
空から降ってきた封筒を手に取る安室。
「…これ、キッドからですね。」
ため息をついた後、安室は封筒を風果に見せた。
「え、ほんと？」
「はい、見てください。」
拾った封筒には
【拝啓 ギャンブル好きのLady
宝石について、もう少し学修と感興を
怪盗キッド 】
と記してあった。
「ギャンブル好き、とは？」
「あぁ。気付くか賭ないって言い出したの、私なの。」
「…全く。」
呆れた顔でまたため息をつく。
「もうこんな事、しないで下さいね。」
「えぇ。」
少し申し訳なさそうに風果は笑った。
「では、戻りましょうか。」
安室の声に立ち上がる。
屋上を後にした風果の後ろで、安室は片手で静かに封筒を握り潰した。
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clone Alice - リリさん» ありがとうございます！更新は遅いですが、話はできてるので必ず公開しますね！ (2022年3月30日 20時) (
レス) id: 2476b11c54 (このIDを非表示/違反報告)
リリ - 初めはして！一気読みしました!!続き楽しみです‼ (2022年3月24日 13時) (レス) @page10 id: f34a09b788 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：clone Alice | 作成日時：2021年9月4日 18時
