15話 ページ23
A視点
今日は､nakamuが家に遊びに来ている｡一緒にゲームで遊んでいるところだ｡……nakamuは､外に行きたいとか思わないんかな?
『なかむせんせー､』
na「はーあーい?」
『なかむ先生は､お外に出掛けたいとか思わないんですか?』
うーん､と唸っている｡やっぱ､外でデートしたいって思うよな……｡関係ないことだが､横目で見ても様になってるしんどい(限界ヲタク化)｡
na「確かに､行きたいとは思う｡」
『あ〜､やっぱり?』
na「でも､家デートだと､リウさんの事独占できるからさ?」
『……あっそ｡ならいい｡』
ガラにもなく照れてしまった｡nakamuは､たまにこういう爆弾落としてくるから気が抜けん!
na「……なるほど､ツンデレってこういう事か｡」
『ツンデレちゃうわ｡』
na「それに､お揃いのもの欲しいけどリウさん､あんまそういうの好きじゃないんじゃないかなって｡」
……なんか､誤解を招いている気がする｡どこからそんな情報出てきた?
『…俺が嫌いなのは､それを"ワザと"見せつける輩であって､マグカップとか､家で使うものだったら別に｡』
na「え?そうなの?遠慮して損したじゃん!」
『勝手に遠慮するほうが悪い｡』
あ､でも､と話を続ける｡なに?まだ何かあるん?と思っていると､急に頭を撫でられた｡気持ちよくて目を細めてしまう｡……俺は猫かな?
na「…ふふっ､こういう風に甘えさせるのも家でできるから､割と家のほうが好きかも｡」
多分､みんな勘違いするかも知れないけど､
甘える→nakamu
甘えられる→俺 だと思ってるだろう｡
実際は､
甘え(させらせ)る→俺
甘えさせる→nakamu なんだよな……｡
きっとあれよな､兄属性と妹属性｡nakamu弟いるって聞いたし｡
……てか､nakamu撫でるのうますぎな?容赦なく眠気が襲ってくる｡あ､これは……完全に､寝……
ぐぅ〜〜〜……｡
記憶が落ちかけたとき､何かが鳴った｡何事かと思って目を開けると､赤面したnakamuが視界に映る｡
na「いや､あの〜……ごめん……｡」
どうやらさっきの音は､nakamuのお腹の音らしい｡それが可愛らしくて､ぶはっ､と吹き出してしまった｡
na「なっ!わ､笑うなよ!」
『いや､ごめんw俺もなんか食べるかぁ〜｡がっつりご飯かホットケーキとかおやつ系､どっちがいい?』
na「………おやつ系｡」
こういうところは､やっぱ後輩感は抜けないらしい｡自然に口角が上がる｡準備してるとき､やられっぱなしで悔しいのか､耳元で話しかけてきた｡
na「………来週､外でデートしようよ｡」
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作者名：レイミ（零花） | 作成日時：2023年4月30日 14時
