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深澤side
翔太は改めて俺の顔を見つめた。
翔太「うん。まずはどんな症状が出てるか教えて。」
俺はここ最近の体調を細かく説明した。
翔太「とりあえず、検査してみないとね。」
そう言うと、検査の段取りをつけて、今日はその検査をするよう伝えられた。
検査結果は後日伝える、そう言われた。
診察室を出る直前、もう一度翔太に声をかけられた。
渡辺「そういえば、阿部には会った？」
“阿部”
その名前に胸がドクンと鳴る。
元同期、他の人よりも辛さや喜びを分かち合ってきた。
あの時だって、あいつはずっと俺のそばにいてくれた。
最後まで、離れようとしなかった。
深澤「あいつには、このこと、言わないでくれないか。」
翔太「どうして？」
深澤「あいつ、なんでも飄々とこなすように見えるけど、実は気配りの鬼だから。元同期の、俺のことですら、気にかけちゃいそうだろ？仕事に支障出たら嫌だし……って、ちょっと自意識過剰か…」
なんて俺は笑ったけど、翔太は俺の顔を見つめるだけ。
少し考えた後、翔太は言った。
翔太「…‥分かった。阿部には、言わないでおくよ。無理だけはすんなよ。」
深澤「……おう。」
そんなわけで病院をあちこち移動したもんだから、もうヘトヘト。
息切れがひどくて、思わず壁に体重を預けてしまうくらいに。
病院を後にする頃には、外は闇に包まれていた。
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白林檎(プロフ) - にこさん» にこさん、初めまして。前作をお読みいただきありがとうございます。久しぶりの投稿なので少し緊張していますが、これからもよろしくお願いします！ (2月15日 16時) (
レス) id: c971cdea3b (このIDを非表示/違反報告)
にこ(プロフ) - 初めまして。完結されてだいぶ経ってから前作に出会ったのですが、兄弟思いな蓮くんが懸命に病気と闘う様子に胸を打たれ、大好きなお話になりました。白林檎さんの新作が読めるということでとても楽しみです！ (2月13日 11時) (レス) @page3 id: 5756981143 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白林檎 | 作成日時：2024年2月8日 1時
