ゆっくりとした日常 ページ2
深澤side
照「ふっか、ぼーっとしてないで運んでよ。」
照に声をかけられ、俺はお客さんの元へとコーヒーを運ぶ。
医者を辞めて、ふらふらとしていた俺を捕まえてくれたのは、幼馴染の照だった。
今じゃ、照の経営してるカフェの店員。
病院で研修医をしてた頃とは大違い。
のんびりとした時間が毎日流れている。
都内から少し外れたこの場所が、俺みたいなやつには似合っている気がした。
照「ふっかどうしたの？ここ最近のぼーっと具合は仕事に支障をきたしかねないレベルだけど。」
深澤「ごめんごめん、この時期はどうも思い出すね〜」
照「医者を辞めた頃のこと？」
深澤「そうそう。冬のど真ん中、雪降りそうってくらいの頃だったなぁ。」
俺は何気なくその頃を思い出す。
あんまりいい思い出じゃないねぇ。
照「今日、雪降るって天気予報出てたよ。」
深澤「まじかぁ、傘持ってきてねーよ。」
照「どうせ降らないよ。さ、そろそろ仕事戻ろ。」
照はそれだけ言い残すと、またキッチンの方へと戻っていった。
俺はまだ、店内から窓の外の空を眺めていた。
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白林檎(プロフ) - にこさん» にこさん、初めまして。前作をお読みいただきありがとうございます。久しぶりの投稿なので少し緊張していますが、これからもよろしくお願いします！ (2月15日 16時) (
レス) id: c971cdea3b (このIDを非表示/違反報告)
にこ(プロフ) - 初めまして。完結されてだいぶ経ってから前作に出会ったのですが、兄弟思いな蓮くんが懸命に病気と闘う様子に胸を打たれ、大好きなお話になりました。白林檎さんの新作が読めるということでとても楽しみです！ (2月13日 11時) (レス) @page3 id: 5756981143 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白林檎 | 作成日時：2024年2月8日 1時
