21話【灰ヶ峰零】 ページ21
「話聞いただろ！？私があんなこと言わなければルルチアは倒れることはなかったんだ！皆に迷惑をかけることもなかった！」
「だから、魔物が！」
「違う！」
大きな声で叫びながら必死に伝える。もう、気遣わされるよりはっきり言ってもらったほうが早い。
お前が悪いのだ、と。
「私の心が弱くなければ魔物に会うこともなかった！あの時、私の能力が暴走しなければ！私がアーレスに入らなければ！」
頬に涙が流れるのがわかる。それでも言わずにはいられなくて。
思わず咳き込みながらずるずると椅子に座る。こんな大声を出したのはいつ以来だろうか。
涙を止めようと必死に目を瞑るが、涙は止まりそうにない。
「くそっ！」
強く舌打ちをして、マリアが指を鳴らす。
この仕草は、確か、彼女の能力で。
体から火花が飛び散る。思わず恐怖で身が竦む。
「少し、落ち着きなよ」
最後に聞いた言葉は、心配そうな、どこか悲しそうな表情をしたAliceの表情だった。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
楽しくてたまらないよもぎです。
いつか叫ばせようとしていたんですが、結構早く叫びましたね。
さて、零の叫びは部屋の外に聞こえているのでしょうか。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 5人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
緋雨(プロフ) - 更新しました (2019年1月27日 19時) (
レス) id: a99e3f0dd3 (このIDを非表示/違反報告)
緋雨(プロフ) - 更新します。 (2019年1月27日 19時) (レス) id: a99e3f0dd3 (このIDを非表示/違反報告)
八彩(プロフ) - 終わりました。 (2019年1月12日 20時) (レス) id: 6f8b3d2233 (このIDを非表示/違反報告)
八彩(プロフ) - 更新します。 (2019年1月12日 19時) (レス) id: 6f8b3d2233 (このIDを非表示/違反報告)
花梨(プロフ) - 終わりました (2019年1月11日 22時) (レス) id: 0f72c4ac28 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：アーレス（八彩・ユリ夜桜） x他3人 | 作成日時：2018年9月15日 13時
