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ヨンヒャクゴ話 ページ13

しかし、こちらも負けじとシロウ君に説得をする。

こんなにも美味しいシロウ君の料理をしばらく食べられないということは死活問題に値する。

これまで何度もスカウトしては断られたけど、今回は何がなんでも快諾してもらいたい。

「もちろんお給料は出しますし、福利厚生も確りとさせていただきます。それに──」

それに、なにかあればエルメロイが守ってあげられるかもしれない。

聖杯の中に入って魔術的能力が上昇したからか、今でならわかる。

シロウ君は特殊な属性を持った人だ。

下手をすれば封印指定になる。

「その点は私が確りと見てるから大丈夫よ、Aさん」
「リンちゃん……」
「? よくわかってないが、Aさん。お誘いは嬉しいんですが、オレは行けません」

リンちゃんが私の言いたいことをわかってくれたのだろう。

ならば安心だけど、でもお誘いまで断られてしまった。

「……何がダメなのですか? ダメなところを言っていただけたら直しますので!」
「ごめんなさいAさん」
「Aー、朝なんだからそんな別れ話を持ち出された彼女みたいな反応してはダメだぞー。ついでに士郎を連れていくなら私が全力で別れさせてやるからねー!」
「同じく」
「同じく」
「はい」
「……」

タイガを筆頭にリンちゃん、セイバー、サクラちゃんが頷いて私を爛々と見てくる。

しかし、ここで挫けるほど私の心は弱くない。

少し、いやかなり四人は怖いけど、それでも引けないものは引けないのだ。

どこかでカーン! と甲高いゴングの音が聞こえてきたけど関係ない。

全力でネゴシエートするのみ。

「で、では! 毎週日曜日にこちらにきていただいて料理してもらうのは?」
「ハードスケジュール過ぎるから却下」

と、なぜかタイガに断られ。

「ならば、シロウ君が作ってくれた料理を冷凍パックにしてこちらに毎日送ってもらう、というのは?」
「その前に私が全て平らげてしまいますので却下です」

と、セイバーに断られ。

「でしたら! イギリスと日本の二重国籍に変更して移住という形はどうでしょうか」
「今の日本は二重国籍は認めてられていないから却下」

と、リンちゃんに断られ。

「じゃ、じゃあ! シロウ君が長期休みの時だけ超短期留学という形でこちらにきていただくというのは!」
「それなら別にい──」
「却下です」

と、サクラちゃんに断られてしまった。

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作者名:翔べないペンギン | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Information/  
作成日時:2022年11月2日 22時

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