ニヒャクニジュウキュウ話 ページ34
先程まで第五次のランサーがいた場所を見ていればセイバーに呼ばれて。
「A、ランサーと何かあったのですか？」
両膝を付いて私に尋ねてくれる様は正しく騎士。
一度目線を下げてから、もう一度セイバー見た。
「……いえ、ただ」
「ただ？」
「第五次のランサーのマスターが、少し気になって……」
薄暗い縁側でもセイバーの綺麗なエメラルド色の瞳ははっきりと見える。
その目を見て言えば、少し目を細められた。
「先程Aが言っていた、バゼットという名の者ですか？」
「はい」
「なるほど。私の方でもランサーに尋ねてみます。ですので、今は居間に戻って士郎が作ったご飯を食べませんか？」
途端に空腹を訴えるお腹に、慌てて押さえたけど時すでに遅く。
「食事は活力になります」
「はい……」
穴があったら入りたいほど、私の顔は赤くなっているに違いない。
穏やかに微笑むセイバーの差し出される右手を掴んで、空いているもう片方の手はお腹を隠すようにして一緒に立ち上がった。
どうしてこうもタイミング悪く鳴ってしまうのか。
思考とお腹はまた別の生き物だと認識すべきだと、どこかの誰かが言っていた気がするけど凄く実感できた。
相変わらず空腹を訴え続けるお腹に、微笑ましげに私を見るセイバーの視線がなんともいえなくて。
目線が合わないように俯きながら、セイバーに手を引かれて居間へと戻ったのだった。
居間に入った途端、鼻腔を掠めるいい香りに激しく主張するお腹の音にセイバーに加えてシロウ君と、いつのまに戻ったのかアサシンから暖かい目をいただくのでいい加減鳴り止んで欲しい。
「ご、ごめんなさい……」
「いいえ、お待たせしてしまい申し訳ありません。どうぞ、召し上がってください」
「空腹は最大の調味料と言いますし、殊更美味しく思えますよ」
「この様子だと先に飯の方がいいな、マスター？」
こくりと頷いた。
いそいそとエスコートしてくれるセイバーと一緒にいつも座らせていただいている位置に座ると、シロウ君が私が座る机の上に
一度キッチンへと戻るとミトンを嵌めて小さな鍋のようなものを持ってきてくれて、ポットマットの上に置いてくれた。
ミトンをしたまま小さな鍋のようなものの蓋を開けてくれて、目を瞬いてしまう。
「リゾット？」
「に、似たようなものです。日本では雑炊って呼ばれてますね」
ラッキーアイテム
鳳凰の羽根
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
ラッキーサーヴァントクラス
シールダー
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翔べないペンギン(プロフ) - 亜流乃さん» コメントありがとうございます。そうなのです。ようやくお互いある種の再開ができましたので。どうにか完結できるように尽力しますのでお付き合いいただけますと幸いです。ジャンヌになるのも気に入っていただけて嬉しいです(照) (2021年3月26日 19時) (
レス) id: 3d75302081 (このIDを非表示/違反報告)
亜流乃(プロフ) - やっとランサーと!!!!!!!!!こういうチュエーション待って ました！ここまで書いて下さりありがとうございます！これからも応援してます！あと、ジャンヌになる展開も好きです(笑) (2021年3月25日 21時) (レス) id: bff6baca0f (このIDを非表示/違反報告)
翔べないペンギン(プロフ) - ありなさん» お待たせしてしまい申し訳ありません。先行きも少々不安ですが持続できるように努めます。コメントありがとうございます。 (2021年3月19日 18時) (レス) id: 3d75302081 (このIDを非表示/違反報告)
ありな - 続編おめでとうございます！凄く嬉しいです！ (2021年3月18日 19時) (レス) id: 0b757b95a3 (このIDを非表示/違反報告)
翔べないペンギン(プロフ) - ロゼファさん» お待たせいたしまして申し訳ありません。持続できるように頑張りますね。コメントありがとうございます。 (2021年3月13日 16時) (レス) id: 3d75302081 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翔べないペンギン | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Information/
作成日時：2021年3月12日 1時
