ニヒャクニジュウゴ話 ページ30
それに触れたから、だというのだろうか。
「マスター？」
はっとする。
意識を目の前に向けると心配そうに私を見る三人の視線になんでもないことを伝えて、アサシンにリンちゃんを助けることに協力していいかと尋ねた。
「止めはしないさ。俺も、あのお嬢さんには色々と助けてもらったからな。恩義は返さねぇと」
「と、いうことですので、私達アサシン陣営もリンちゃん救出に御助力させていただきます」
にこりと笑って言えば、感謝の言葉をシロウ君とセイバーからいただいた。
お礼を言われる覚えはない。
私もアサシンも、リンちゃんにはとてもお世話になったのだから。
「もちろん、俺も手伝うぜ？ あんな良い女、滅多とていないからな」
ニヒルに笑う第五次のランサーの発言に目を瞬いてしまった。
流石恋多きケルトの大英霊。
クランの猛犬にそこまで言われるリンちゃんは、同性の私から見てもとても魅力的で可愛らしい女の子なのだから。
しかし、途端にむっとした表情で第五次のランサーを睨むシロウ君。
いったいどうしたのかとアサシンにこっそりと尋ねたところ簡潔にもリンちゃんとシロウ君は両思いのカップルらしい。
美男美女のお似合いのカップルである。
やや険悪な空気が流れるなか、きゅるきゅると鳴るお腹の音に慌てて押さえたけど時既に遅し。
「す、すみません……」
全員の視線が私の方に向いてしまった。
心なしか生暖かい目線なのが余計に羞恥心を駈られてしまう。
「あははは！ 腹が減るのは健康的な証拠だお姉ちゃん！」
「ランサーの言う通りです。おそらく何も飲まず食わずだったのでしょう。士郎、Aに何か作ってあげてはどうでしょうか？」
「あぁ。少し待っていてくれ」
席を立つシロウ君の背中を見送り、未だに生暖かい目線のサーヴァント三人に、まだ熱が残る頬を無視してあの、と一言切り出す。
「どうしたマスター」
「大したことではないのですが」
そろりと両手を軽く肩まであげて、三人に尋ねた。
「どうして、私はシスター服を着ているのでしょうか？」
小首を傾げて問えば少しの沈黙ののち、アサシンと第五次のランサーは吹き出すように、セイバーとは花が綻ぶかのように笑い出してしまった。
いやだって、気になるではないか。
聖職者でもないのにも関わらず、このような服を着るだなんて。
日本ではコスプレなるものが流行っていると聞くけど、流石にその線ではないと信じたい。
ラッキーアイテム
鳳凰の羽根
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
ラッキーサーヴァントクラス
シールダー
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翔べないペンギン(プロフ) - 亜流乃さん» コメントありがとうございます。そうなのです。ようやくお互いある種の再開ができましたので。どうにか完結できるように尽力しますのでお付き合いいただけますと幸いです。ジャンヌになるのも気に入っていただけて嬉しいです(照) (2021年3月26日 19時) (
レス) id: 3d75302081 (このIDを非表示/違反報告)
亜流乃(プロフ) - やっとランサーと!!!!!!!!!こういうチュエーション待って ました！ここまで書いて下さりありがとうございます！これからも応援してます！あと、ジャンヌになる展開も好きです(笑) (2021年3月25日 21時) (レス) id: bff6baca0f (このIDを非表示/違反報告)
翔べないペンギン(プロフ) - ありなさん» お待たせしてしまい申し訳ありません。先行きも少々不安ですが持続できるように努めます。コメントありがとうございます。 (2021年3月19日 18時) (レス) id: 3d75302081 (このIDを非表示/違反報告)
ありな - 続編おめでとうございます！凄く嬉しいです！ (2021年3月18日 19時) (レス) id: 0b757b95a3 (このIDを非表示/違反報告)
翔べないペンギン(プロフ) - ロゼファさん» お待たせいたしまして申し訳ありません。持続できるように頑張りますね。コメントありがとうございます。 (2021年3月13日 16時) (レス) id: 3d75302081 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翔べないペンギン | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Information/
作成日時：2021年3月12日 1時
