ニヒャクニジュウサン話 ページ28
「ですが、Aの結界魔術は余程のことがない限り破られることはありません。ですので、破ることが出来る人物は限られてくるはず」
第五次のランサーの言葉にセイバーが続ける。
「セイバーの言う通り、マスターの結界魔術を破ることができる奴は限られてくる。候補として挙げられるのは消えたキャスターぐらいだが……」
アサシンの言葉に対し、首を横に振るう。
先程も言ったけど、キャスターが私を攫うはずない。
「キャスターではありません」
キャスターならばあのような初歩的なミスをするはずないのだから。
ならば誰になるか、という疑問が残る。
私の結界魔術を解けるとなると、心あたりがある英霊は二人。
一人は何処にいるのかもわからないから可能性としてありえるけど、
もう一人は地下牢でキャスターに捕らえられていた──。
「……議論しても意味はありません。それよりもリンちゃんがいないことの御説明をお願いします」
生産性のないものに時間を費やすよりも、リンちゃんがいない理由を確認することの方が生産的。
シロウ君とセイバーを見れば、苦虫を噛んだかのような表情のシロウ君が口を開く。
「アーチャーが、キャスターの宝具でキャスター側に着いたのは先程お話しした通りです。だが、あいつはキャスターを裏切ってキャスターを殺した」
「……」
キャスターの背中から複数の剣が生えていたことは覚えている。
あの剣は、赤いアーチャーのものだったというものだったのか。
「そして葛木が……」
「！ Mr.クズキがどうされたのですか!?」
私があの場にいたのはキャスターが消えるまで。
そのあとはアサシンに抱えられて星とネオンの光が瞬く寒空の下、町中を彼から逃げ回っていた。
思考しないようにしていたことを考えないように、意識が向かないように、シロウ君にMr.クズキがどうなったのか尋ねる。
彼は言った。
一言だった。
亡くなった、と。
「……」
言葉が出ない。
キャスターが身を挺してまで彼を庇ったというのに。
何か言おうとして、結局は何も言えなかった。
その場にいなかった私に、何も言葉を言う資格はないのだから。
黙ってしまったシロウ君と私に、見兼ねたセイバーが続けてくれた。
「そのあと、士郎を殺そうとするアーチャーを凛が庇ったのですが鉄格子にて彼女は身動きが取れなくなってしまった」
ラッキーアイテム
鳳凰の羽根
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
ラッキーサーヴァントクラス
シールダー
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翔べないペンギン(プロフ) - 亜流乃さん» コメントありがとうございます。そうなのです。ようやくお互いある種の再開ができましたので。どうにか完結できるように尽力しますのでお付き合いいただけますと幸いです。ジャンヌになるのも気に入っていただけて嬉しいです(照) (2021年3月26日 19時) (
レス) id: 3d75302081 (このIDを非表示/違反報告)
亜流乃(プロフ) - やっとランサーと!!!!!!!!!こういうチュエーション待って ました！ここまで書いて下さりありがとうございます！これからも応援してます！あと、ジャンヌになる展開も好きです(笑) (2021年3月25日 21時) (レス) id: bff6baca0f (このIDを非表示/違反報告)
翔べないペンギン(プロフ) - ありなさん» お待たせしてしまい申し訳ありません。先行きも少々不安ですが持続できるように努めます。コメントありがとうございます。 (2021年3月19日 18時) (レス) id: 3d75302081 (このIDを非表示/違反報告)
ありな - 続編おめでとうございます！凄く嬉しいです！ (2021年3月18日 19時) (レス) id: 0b757b95a3 (このIDを非表示/違反報告)
翔べないペンギン(プロフ) - ロゼファさん» お待たせいたしまして申し訳ありません。持続できるように頑張りますね。コメントありがとうございます。 (2021年3月13日 16時) (レス) id: 3d75302081 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翔べないペンギン | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Information/
作成日時：2021年3月12日 1時
